
ヴェスヴィオ火山の火砕流で1夜にして埋まった街ポンペイについて紹介してくれよ。

了解です。遺跡って廃墟みたいなところが多いんですけど、ポンペイは2000年前の生活感が臨場感を持って垣間見れる街です。行き方、見どころ、注意点など紹介します。
ポンペイについて


ウィキペディア(Wikipedia)より
ポンペイ(羅: Pompeii、伊: Pompei)は、イタリア・ナポリ近郊、ヴェスヴィオ山のふもとにあった古代都市。西暦79年のヴェスヴィオの大噴火で発生した火砕流によって地中に埋もれたことで知られ、その遺跡は「ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域」の主要部分として、ユネスコの世界遺産に登録されている。
ポンペイの歴史
- 古代ローマ時代。ポンペイは ローマ帝国の商業都市、貴族たちのリゾート地 として栄え、2万人ほどの人々が住む街でした。西暦79年8月24日にヴェスヴィオ火山が噴火 。 火砕流によってポンペイの街は一晩で地中に埋まり、2000名以上の人が犠牲になったと言われています。
- 18世紀、井戸を掘っていた農民が大理石の柱を発見し、遺跡調査が始まります。そして 1748年、ほぼ完全な状態のポンペイが発掘 。驚きは劇場や市場、浴場、居酒屋、娼婦の館、またその壁画など、 古代の人々の生活の臨場感が見えてくるほどの姿で発見 されたことです。
- 被害に遭った人たちの遺体跡が火山灰の空洞として残り、その空洞に石膏を流すことで、将に火砕流に飲み込まれたの苦しみ瞬間がリアルに映し出された石膏を見ることができます。映像よりリアルにその瞬間を垣間見ることができます。

ポンペイの行き方
ナポリからの行き方
電車:ナポリ中央駅 ー ポンペイ・スカーヴィ駅(ヴィッラ・デイ・ミステリ駅 ヴェスヴィオ(ヴェスヴィアーナ)周遊鉄道 約35分
電車:ナポリ中央駅 ー ポンペイ・スカーヴィ駅 私鉄(チルクンヴェスヴィアーナ) 約45分
移動費用の確認や掛かる時間など詳細はこちらからご確認ください。

ポンペイ観光の注意点
- 水の用意:夏など暑い時期にポンペイ観光をするときは暑さ対策が重要です。特に水など遺跡の中では買えないので入場の前にご用意ください。私はペットボトル1本持って入場しましたがあっという間に飲み干して、のどの渇きと闘いながら観光してました。
- トイレ:トイレも遺跡の中にはほとんどないので事前に済ませることが重要。水を沢山用意するとトイレが近くなるし難しいですね。笑
哲太郎イタリアドライブ旅行 ルート
- 成田 → パリ → ローマ泊
- ローマ → ナポリ泊
- ナポリ → ポンペイ → アマルフィ泊
- アマルフィ → マテーラ → アルベロベッロ泊
- アルベロベッロ → テルモリ → サンマリノ共和国泊
- サンマリノ → サンレオ → サンジミジャーノ泊
- サンジミジャーノ → フィレンツェ
- フィレンツェ → ピサ → シエナ泊
- シエナ → ペルージャ泊
- ペルージャ → ローマ
ポンペイの見どころ

エルコラーノ及びトッレ アヌンツィアータ遺跡
- 79年8月24日に、ヴェズヴィオ火山の噴火によって、ポンペイ、エルコラーノと周辺の町が1時間あたりに15cm の火山灰と火砕流にて埋没しました。
- 18世紀に発掘が行われるようになり、現在見られるポンペイの遺跡、エルコラーノの遺跡、現在はユネスコ世界遺産登録されています。
- 住所:orta Marina Superiore | Piazza Immacolata, Piazza Porta Marina inf., 80045 Pompeii, Italy

「エルコラーノ」は現在の地名ですが、古代ローマ時代の地名は「ヘルクラネウム」といい、世界遺産の登録名にもなっています。エルコラーノは高級な保養地だったようです。

秘儀荘
- ポンペイ遺跡で見つかった富裕層の別荘の1部屋「ディオニコソスの秘儀の間」が秘儀荘と呼ばれています。
- 当時異教とされたディオニコソス信仰。その儀式の様子がポンペイレッドと呼ばれている美しい赤い壁画として残されています。
- 住所:Via Villa Dei Misteri 2, 80045 Pompeii, Italy

秘儀層の秘儀とは諸説あるものの、通説としてはディオニューソスの秘儀と呼ばれる、結婚の儀式に参加した女性が変容していく様を捉えたものとされています。

フォロの浴場
- フォロの浴場はポンペイ遺跡にある3大浴場の1つで、3大浴場の中でも最も古い遺跡とされています。脱衣場やサウナ、冷水浴場、温水浴場が今もその形を生き生きと残しています。
- 壁には美しい彫刻が施され、当時のポンペイの華やかさを窺うことができます。
- 住所:Forum Baths Pompei Naples, Italy

写真の真ん中の円柱が火鉢で密閉された部屋を暖めるいわゆるサウナだったようです。ポンペイ人は紀元前から「整えてました。」笑

逃げ遅れた人の人型
- 火砕流に逃げ遅れた人々の体は火山灰の中で朽ち空洞にな、この空洞に石膏を流すことによって、将にその時の姿がそのまま再現された。
- 子供を抱える母子像、抱き合う恋人像、苦しみもだえるイヌの像など、火砕流に襲われたその瞬間がリアルに伝わる像です。

噴火時に発生した火砕流の速度は100km/h以上で、市民は到底逃げることはできず、一瞬のうちに全員が生き埋めになったそうです。

ジュピター神殿
- 遺跡の中心にあるポンペイの宗教建築物としては最大の遺跡です。ローマ神殿を思わせる石柱が遠くからでも読む目立ちます。
- 神殿の内部の列柱のある広い聖像安置室も見所です。
- 住所: Temple of Jupiter Pompei Naples, Italy

ジュピター (Jupiter, jupiter /ˈdʒuːpətər/) は、ローマ神話に登場する気象現象を司る神ユーピテルの英語名です。木星ではありません。

バジリカ
- 紀元前2世紀頃の建物というこの遺跡は、政治や裁判などの集会が行われ、ポンペイの中心となっていた広場と言われています。
- 現在は広場に列柱の基礎だけが残っておりますが、元はもっと広い広場だっと思われます。
- 住所:Basilica Pompei Naples, Italy

バジリカは建物様式の名称で、古代ローマで古代ギリシャの建築から影響を受けたといわれる公会堂や宮殿、浴場などの建物に使われた建築様式です。

居酒屋跡
- ポンペイの街には居酒屋が100軒以上あったとの事。写真のようにカウンターに甕が埋め込み、ワインを入れて客に提供していたようです。
- 客に提供しているイメージが写真を見ているだけでも浮かんできそうなほど、リアルに残っています。

ポンペイにはこんな居酒屋が100件近くあったとのこと。それだけでも豊かな街だったんだなあって感じますよね。

ルパナーレ
- ルパナーレは古代ローマ時代の娼婦の館。石造りの小さな館の中に小部屋がいくつか設けられています。壁に残された壁画が娼婦の館を物語っています。
- ガイドツアーのコースにも含まれ、当時のサービスや部屋の説明を受けることができます。
- 住所:Approximately Two Blocks East of The Forum at The Intersection of Vico del Lupanare and Vico del Balcone Pensile, 80045 Pompeii, Italy

娼婦の館。こういうビジネスは紀元前からあったんだなあ。いくつか絵画があったがどう見ても男同士?って絵もあった。気のせいだろうか?

スタビアーネ浴場
- スタビアーネ浴場は紀元前4世紀に建設されたポンペイ最初の浴場。天井や壁に絵画が描かれ、脱衣場やサウナ、男湯に女湯も整っている大きな浴場です。
- 豪華に飾られた絵画や多数の施設など、古代ポンペイの人々にとってお湯に浸かる風習が重要だったことが解る施設です。
- 住所: Stabian Baths,Pompeii, Italy

古代ローマでも最も古い風呂の1つだそうです。古代ローマは紀元前から男湯、女湯があるのは当たり前。日本は100年前は混浴。

円形劇場
- 円形劇場は、古代ポンペイの人々の娯楽であった演劇や見せ物、スポーツなどが催された場所。
- 円形劇場での娯楽の目的は市民の社会や経済への不満の捌け口、権力者への不満の方向性を娯楽を提供することで、上手く逃がしていた。

円形劇場は入り口から最も遠いところにある。炎天下の中、何とかここまでたどり着いたが一目見て帰ることとした。それほどポンペイの夏は恐ろしいです。
ポンペイ まとめ
- 実は私、遺跡っていうのがあんまり好きじゃない。朽ち果てた石を見ていてもその遺跡を使用していた人々の生活感が全く見えてこないから。でもこのポンペイの遺跡は2000年前の人々の生活感がリアルに見えてくる。ちょっと驚いた。
- こんな大きな栄えた街が一夜にして火砕流の下に埋まってしまうなんてほんと信じられない。人型の石膏など将に火砕流にのまれてもがき苦しむ姿が伝わってくる。見応えのある遺跡だ。
- 後悔と言えば暑さと喉の渇きに耐えかねて、ゆっくり観光できなかったこと。ペットボトルもう1本持っていたらもっとゆっくり観光できたんだろうな。笑
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