
困っ太くん
これまでの紹介で南仏プロヴァンスに行ってみたくなったよ。でも行ったらどんな郷土料理が食べれるの? いくつか紹介してくれよ。

哲太郎
プロヴァンスは暑さで牧草の育ちにくい厳しい環境で独自の肉食文化が発展してきました。イタリアなどの影響も受けて魚介類料理も本当に美味しいですよ。
プロヴァンスの名物料理
- プロヴァンスで食べた料理はニンニクやハーブを効かせた料理が多かった。肉もラム肉などを使われていることが多く、臭い消しで味が濃いのかなと思った。
- 海の近くの街では魚介類料理を勧められることが多く、ブイヤベース等、トマトで煮込んだ料理が多いと感じた。イタリア料理や北アフリカ料理の影響を強く受けているそうだ。
- 味は少し濃いめだがプロヴァンス料理は全体的にはとても美味しい。

プロヴァンスの食材
- 強い日差し、乾燥した気候、石灰岩質の台地で牧草が育たず厳しい環境のため、牛よりも粗食に耐えて強健な羊や山羊が主な家畜として食されてきた。
肉類
- 全体的に肉類はラム(仔羊肉)を良く食べる。豚肉を使ったソーセージやベーコンも有名。
- ジビエ料理も良く食され、ウサギ肉、キジ、ウズラ、ハト、ツグミなど様々なハーブを添えて提供されることが多い。
魚介類
- 地中海の恵み、魚介類の料理はブイヤベースを初め美味しい料理が多い。
- 魚のスープにはアイオリソース(ニンニクとオリーブオイル、卵黄で作るマヨネーズ)、白身魚の料理にはルイユ(ニンニクとトウガラシをすりつぶしたソース)とセットが定番。
野菜
- プロヴァンス料理にはニンニクとトマトが本当に良く使われる。
- 他にもタマネギ、ナス、ピーマン、ホウレンソウ、チコリ、レタス、キャベツ、ロケット、アーティチョーク、タンポポの葉などもよく使われる。
代表的なプロヴァンス料理7選

ブイヤベース
- マルセイユ名物ブイヤベースもプロヴァンスで良く食べることができる。街ごとにアレンジがあり食べ比べも楽しい。
- 元々は漁師が売れない魚や売れ残りの魚を大鍋で煮込んだ漁師料理、やがてトマトが伝来し味や技巧が確立されて今日に至る。

ラタトゥイユ
- オリーブオイルで炒めた夏野菜(なす、ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎ)を鍋にて、トマト、ローリエで煮込んだ料理。
- ラタトゥイユの語源は「touiller」(かき混ぜる)「rata」(軍隊スラングでごった煮)

ニース風サラダ
- ニンニクを擦り付けた皿に、冷やしたトマト、アンチョビのフィレ、ピーマン、玉ねぎを乗せ、オリーブオイルや塩、胡椒、バジルドレッシング、ゆで卵、オリーブを飾ったサラダ。

ピエ・エ・パケ
- 羊の胃で小さく包んだ塩漬け豚肉をニンニク、パセリ、羊の足とともにトマト、白ワインなどで煮込んだ料理。
- トマトの酸味とニンニクが効いていて美味しい。

ピサラディール
- 一見、ピザのようだがチーズやトマトは使わない。玉ねぎを柔らかくなるまで炒め、パン生地の上に広げて、アンチョビのフィレとオリーブをのせ、オーブンで焼いた料理。

パン・バニャ
- ニース語で「濡れたパン」という意味のサンドイッチ。
- パンを横2つに切り、ニンニクとオリーブオイルを染み込ませ、トマト、玉ねぎ、ゆで卵、アンチョビのフィレ、オリーブなどを挟んだ料理。

ピストゥー入りスープ
- ピストゥーとはニンニクとバジル、オリーブ油から作るプロヴァンスの冷たいソース。
- 人参、ズッキーニ、カブ、鞘インゲン等を煮たミネストローネのようなスープに、ピストゥーを加え混ぜた料理。
プロヴァンス料理 まとめ
- 牧草の育たない厳しい環境のプロヴァンスでは牛肉よりも羊が主食。だから臭みを消すためにニンニクやハーブを多く使う料理が発展してきた。郷土料理って本当に面白い。
- 味は少し濃いめが多いがプロヴァンス料理は全体的に美味しい。本場のブイヤベースもう一度食べに行きたいなあ。
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