
イタリアの首都ローマに行きたいんだ。でも見所が多すぎて整理できないよ。まず何から見たらいいのか教えてくれよ。

じゃあ私が大好きな映画「ローマの休日」で使われたローマの名所10選から紹介しますよ。ローマ行くならこの映画見てからがお勧めです。
ローマについて


- 「ローマは1日にして成らず」「すべての道はローマに通ず」という格言の通り、ヨーロッパの歴史を語る上でかつて古代ローマはヨーロッパの中心都市でした。それだけにローマは多くの歴史的遺跡が残る街です。
- 見どころを語りだしたら尽きないので、今回は映画「ローマの休日」に出てきたローマの名所を中心に、ローマの見どころをご案内します。見どころは映画に出てきた順ではありません。見どころとしてのローマを私なりの順でお勧めします。
- ローマは何度か訪問していますが、今回はローマから南イタリア、トスカーナを回ってきたドライブ旅行の順でイタリア都市を紹介してみます。

映画「ローマの休日」について
- 【出会い】ヨーロッパの小国の王位継承者であるアン王女(オードリーヘプバーン)は、親善旅行の一訪問都市としてローマを訪れる。過密で退屈な日程にアン王女はこっそりと宿舎の宮殿を抜け出してしまう。しかし街を散策している間に、主治医に処方された鎮痛剤の薬が効き始め、王女は道端のベンチで熟睡してしまう。そこに新聞記者ジョー(グレゴリーペック)が通りかかり、意識が朦朧の娘が王女であるとは露知らず、ジョーは仕方なく娘を家に連れて帰ることにします。
- 【はじめはスクープ狙い】連れ帰った娘がアン王女であることに気付いたジョー。この出会いをスクープにして儲けようと企む。一方、アン王女は、日頃の監視から解放された自由を満喫する。ジョーに借りたお金で、ジェラートを買ったり、ヘアサロンでばっさりとショートヘアにしたり、タバコを吸ってみたり。自由を楽しむアン王女の姿をジョーがカメラで撮影してゆく。
- 【惹かれてゆく二人】アン王女の失踪に宮殿は大騒ぎとなった。船上パーティを楽しむアン王女とジョーの前に、追手の情報捜査官が現れ、大立ち回りの末、2人は河に飛び込み追っ手から逃れる。河からあがった2人は抱き合い熱いキスを交わす。強く惹かれ合う二人。しかし身分の違う恋が成就しないことを理解していた二人。互いの気持ちは秘めたまま、王女を宮殿に帰します。
- 【切ないエンディング】翌日、宮殿でアン王女の記者会見が開かれ、新聞記者として参加したジョーは、スクープにしないと伝える意思表示として自分が撮影した写真をアン王女に渡す。王女は無言の笑顔でジョーに別れを告げますが、その笑顔はどこか寂しそうでした。

ローマの休日見て、オードリーヘップバーンに魅せられない男なんてこの世にいないですよね。ほんとに可愛かった。

ローマの休日のロケ地 見どころ10選

スペイン階段
- アン王女がこの階段でジェラートを食べるシーンで有名な階段。いつも観光客で賑わっています。
- このジェラートを作った1880年創業の「パラッツォ・デル・フレッド」もジェラートの老舗として有名です。
- 階段の上には「トリニタ・ディ・モンティ教会」。本来この教会の階段ですが近くにスペイン大使館があり、いつからかスペイン階段と呼ばれる様になったとの事。
- 住所:Via Principe Eugenio, 65, 00185 Roma

今は保全のため広場での飲食や階段での座り込みが法令で禁止され、『ローマの休日』のシーンのようにジェラートを食べたり座ったりすることはできませんのでお気を付けを!

トレビの泉
- 映画で「トレビの泉」のそばにある美容院で、アン王女がばっさり髪を切っています。
- トレビの泉に向かって背中越しにコインを投げれば、再びローマを訪れられるという有名な伝承があります。
- 住所:Piazza di Trevi, 00187 Roma

トレヴィの語源については諸説あり、かつて存在した地名トレビウム (Trebium) に由来するという説と、トリーヴィオ(Trivio。ラテン語ならトリウィウム(trivium) )すなわち「3つの道」、「三叉路」が語源という説があります。

コロッセオ
- 約2000年の歴史を持つ「コロッセオ」。周囲527m、高さ48m、収容人数約5万人の巨大な円形闘技場。古代には剣闘士と猛獣との死闘が繰り広げられていました。
- 映画ではアン王女とジョーがベスパ(スクーター)で最初に訪れるシーン。ベスパが欲しくなりましたよね。
- 住所:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma

猫好きの哲太郎にとってここは聖地。笑えるくらい猫がいっぱいいた。

フォロロマーノ
- 古代ローマ時代の中心だった場所。長さ400m、幅100mほどの地域に元老院議場、神殿や広場が密集し建立されました。
- 映画では、アン王女がセプティミウス凱旋門近くの石垣の上で寝ているシーンで登場しました。
- 住所:Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma

フォロ・ロマーノの正式名称は「フォルム・ロマヌム」。フォルム(英語のフォーラムの語源)とは広場の意味です。簡単に言えばローマの中心地ってことですね。

バルベリーニ宮殿
- 現在、国立古典絵画館として利用されているバルベリーニ宮殿です。
- 窮屈な公務に辟易してアン王女がこの宮殿をぬけ出すことから物語が始まりました。
- 住所:Via delle Quattro Fontane, 13 00184 Roma, Italia

カルロ・マデルノ、フランチェスコ・ボッロミーニ、ボッロミーニと「イタリア・バロックの3大建築家が協力した珍らしい作品」としても有名です。

真実の口
- 6世紀建立の歴史ある「サンタマリアインコスメディン教会」にあります。
- ジョーが「真実の口」に手を入れて嚙み切られ、王女をびっくりさせるという悪ふざけをするシーンで有名。同じ写真を撮るためにいつも行列ができています。
- 住所:Piazza della Bocca della Verita, 18, 00186 Roma

元々はフォロ・ボアリオ地区の寺院内にあった集水器の覆いであったと言われ、刻まれている顔は海神オーケアノス(またはトリートーン)のものとされています。

サンタンジェロ城
- 139年にローマ帝国の皇帝ハドリアヌスの霊廟として建立され、現在は博物館として見学可能です。
- 映画ではアン王女とジョーが参加した船上パーティーのシーンに登場。アン王女を探す情報捜査官に追われた王女がテベレ川に飛び込み、城の前にあるサンタンジェロ橋に辿り着きました。
- 住所:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma


パンテオン
- ミケランジェロも賞賛した古代ローマ建築の神殿。無数のアーチをつなぎ合わせるように建築した象徴的なドームが見どころ。私の好きなラファエロのお墓もここにある。
- 映画では、アン王女とジョーがパンテオンの前にあるカフェで休憩するシーンがあります。
- 住所:Piazza della Rotonda, 00186 Roma

「パンテオン」という言葉は「古代ギリシアの人々に信じられている神々」をひとまとめにして呼びたいときに使われていました。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂
- 1911年イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世を讃えるため建立。幅135m、高さ70mのネオ・クラシック様式で、16の円柱が弧を描くように曲線に配置された外観は迫力です。
- ジョーがベスパにアン王女を乗せて走ったシーンに登場するのがこの記念堂前のヴェネツィア広場です。
- 住所:Piazza Venezia, 00186 Roma

建設当初は地元の人間からは景観を乱す存在として、独特の柱や階段の位置から「ウェンディングケーキ」「タイプライター」「入れ歯」といった蔑称で呼ばれていたそうですよ。笑

コロンナ宮殿
- 8世紀建立のコロンナ家の個人宮殿。
- 記者会見のラストシーンでは、荘厳な装飾がアン王女はやはり別世界の人なのだと誰にも思わせるシーンでした。
- 互いの想いを胸に秘め、二人が自分の世界へと帰ってゆくラストシーンが感動的でした。
- 住所:Piazza SS. Apostoli, 66 Roma

映画のエンディングで「今回のご訪問で、一番良かった場所はどこですか?」。記者の質問にアン王女は、「ローマです。私はこの町の思い出をいつまでも懐かしむことでしょう」。と答え、見つめ合う2人。宮殿の豪華さが二人の住む世界が違うことを知らしめるシーンでした。
ローマの休日的見どころ まとめ
- 「ローマの休日」は私の好きな映画3選に入る名画です。気が付いたら3本もDVDを買っていました。初めてローマに行った時も映画に出てきた名所を巡っては声を上げて興奮してました。
- この映画ローマの見どころを上手に抑えてますよね。もしかしたらこの映画のお陰で名所になったかも知れません。真実の口など絶対そうだと思います。
- 「ローマは1日にして成らず」「すべての道はローマに通ず」という格言の通り、ローマは歴史的な見どころが尽きません。行く度に新しい発見のある街、それがローマ。
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