困っ太くん
ナポリって「ナポリを見てから死ね!」と言われるほど美しい都市なんだろ? どんな都市なの、見どころを紹介してくれよ。
哲太郎
美しいサンタルチア湾と背景のレスピオ火山のもとに広がる街です。治安は少し心配ですが見どころも多いし、お勧めの街ですよ。
ナポリについて
国 | イタリア |
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州 | カンパニア |
大都市 | ナポリ |
人口 | 966,144 [1] 人 (2018-01-01) |
人口密度 | 8,238.6 人/km2 |
住民の呼称 | napoletani |
守護聖人 | 聖ジェンナーロ (San Gennaro) |
祝祭日 | 9月19日 |
座標 | 北緯40度50分0秒 東経14度15分0秒座標: 北緯40度50分0秒 東経14度15分0秒 |
標高 | 17 (0 – 457) [2] m |
面積 | 117.27 [3] km2 |
- 東にそびえるヴェスビオ火山と美しいサンタルチア湾の組み合わせの美しさから「ナポリを見てから死ね」という言葉がある程の観光都市ナポリ。カンパニア州の州都でその美しさは民謡『サンタ・ルチア』にも歌われていますね。
- 1995年には、旧市街地が『ナポリ歴史地区』として世界遺産(文化遺産)に登録されるほど、遺跡や王宮などの歴史的建造物が多く、見どころ沢山。私が訪問したナポリの見どころを11選ご紹介しますね。
ナポリの歴史
- 「ナポリ」の語源はギリシア語の「ネアポリス」(新しいポリス)。5世紀、南イタリアは東ゴート族やランゴバルド族が支配。6世紀には再度東ローマ系の公国が設置されている。
- 12世紀にはシチリア王国は婚姻関係によって、ナポリはホーエンシュタウフェン家の神聖ローマ皇帝の支配に移った。その後、1284年、シチリアの晩鐘事件を契機にナポリ王国が成立した。
- 1494年にフランス・ヴァロワ朝のシャルル8世がナポリを武力占領したが、スペインから派遣されたコルドバ将軍は、1503年にナポリを征服しフランス軍を追放。ナポリ王家は取り潰され、スペインのナポリ総督によって支配される属州となった。
- 1707年にオーストリア・ハプスブルク家の軍隊がナポリに入城し、スペインの総督は追い払われた。オーストリアの支配は1734年まで続く。その後、1734年にスペイン王子でもあるパルマ公ドン・カルロスがナポリに入城してナポリ王カルロ7世として即位、シチリアも回復した。
- ナポリは1806年から1815年にかけてフランスのナポレオン・ボナパルトの兄ジョゼフ、次いで妹婿のミュラを王に戴くことになる。1816年にスペインのフェルディナンドがナポリとシチリアの王として返り咲くと、間もなく国名を正式に両シチリア王国とした。1860年、両シチリア王国はイタリアのジュゼッペ・ガリバルディに征服され、翌1861年に成立するイタリア王国に併合された。
困っ太くん
ギリシャのポリスが、東ゴート族やランゴバルド族に支配され、その後、神聖ローマ帝国、フランス、スペイン、オーストリアのハプスブルグ家、スペイン、フランスのナポレオン、スペイン、そして漸くイタリア。壮絶な支配の歴史だなあ。
ナポリの治安
- 治安が余り良くないと言われるイタリアの中でもナポリは特に良くないようです。
- ローマでレンタカーを借りた時、「ナポリに行くなら絶対鍵付きの車庫に入れてください」と念を押されました。車上荒らしが多い様です。
- スパッカナポリを歩いている時、魚屋の親父が「カメラは鞄に仕舞え、ここはナポリだぞ。取られちまうぞ」って大声を掛けられた。
- 2車線の道路はには3車線の渋滞ができ、クラクションがうるさい。交通ルールなど無いに等しかった。
ナポリの行き方
- 飛行機:ナポリには国際空港があり、ミラノ、ローマは勿論、パリ、ロンドン、フランクフルトなど主要都市から便が出ています。
- 電車:ローマ(テルミニ駅) ー ナポリ中央駅 約1時間20分
- 移動費用の確認や掛かる時間など詳細はこちらからご確認ください。
哲太郎のイタリアドライブ旅行 ルート
- 成田 → パリ → ローマ泊
- ローマ → ナポリ泊
- ナポリ → ポンペイ → アマルフィ泊
- アマルフィ → マテーラ → アルベロベッロ泊
- アルベロベッロ → テルモリ → サンマリノ共和国泊
- サンマリノ → サンレオ → サンジミジャーノ泊
- サンジミジャーノ → フィレンツェ
- フィレンツェ → ピサ → シエナ泊
- シエナ → ペルージャ泊
- ペルージャ → ローマ
ナポリの見どころ 11選
ウンベルト1世のガレリア
- 1890年に完成したドーム型のガッレリア(アーケード)で、高さ58メートルもある。ミラノにも同様のガッレリアがあるが全く劣らない美しさです。
- 中央にある星座のモザイク画が写真映えするスポットとして人気。カメラを上に向けてシャッターを切るだけで十分美しい写真が撮れますが。
- 住所: Via San Carlo, Napoli
ナポリ王宮
- 17世紀初頭にフェリペ3世の居城として建設されるも、フェリペ3世が使用することはなく、18世紀、ブルボン家の王宮となった。
- 現在は王宮博物館として、ナポリ派の絵画や王宮家具調度品、歴代のナポリ王の像などを見ることができる。
- 住所:Piazza Plebiscito, 80132 Napoli
ドゥオーモ(大聖堂)
- ナポリの守護聖人であるサン・ジェンナーロを祀るドゥオーモ大聖堂。聖人の血液が融解する奇跡で有名な寺院。
- 毎年5月の第1日曜日、凝固した血が融解する奇跡が、その年のナポリの安泰を示す、ナポリでは有名な儀式。
- 住所 : Via Duomo, 147, 80138 Naples, Italy
サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂とプレビシート広場
- 新古典主義のこの大聖堂はフェルディナント1世が王位に復帰し、ナポレオンと義兄の追放後に完成。
- 正面の広場にはアントニオ・カノーバ作ブルボン家「カルロス3世」と、この広場を造った「フェルディナンド1世」の像が建つ。
- プレビシートとは市民投票広場の意味で、かつて市民投票でシチリア王国からイタリア王国へ併合が決まった記念に由来する。
- 住所:Piazza Plebiscito, 80132 Napoli
サンタルチア港と卵城
- 民謡にも謡われる美しい港、サンタルチア港に突き出して建つ卵城。正式名称はカステル・デローヴォ。
- 11世紀、ノルマン人が街を征服した際に建設。城の基礎に卵が埋められ、「卵が割れる時、ナポリに危機が迫る」と呪文を掛けたという伝説が名前の由来。
- 現在は観光客に開放しているが、かつては牢獄として使用していたこともあるそうです。
- 住所:Via Eldorado, 3, 80132 Napoli
スパッカ ナポリ(旧市街)
- ユネスコの世界遺産に登録されたナポリの旧市街で、迷路のように入り組んだ小路、建物間に干された洗濯物などどこか懐かしい雰囲気に散策が楽しい街。
- 名物ライスコロッケ等を片手に散策を楽しんでください。ただ治安が悪いのでスリやひったくりにご注意を!
- 住所:Vico Paparelle al Pendino, 13 80134 Napoli
ナポリ国立考古学博物館
- イタリアを代表する博物館、大理石彫刻や宝石、銅像、フレスコ画や銀製品など、見どころ沢山の博物館です。
- ヴェスビオ火山によって埋もれたポンペイの出土品は見応えがあります。またアレクサンドロス大王とペルシアのダレイオスの戦闘を描いた「アレッサンドロのモザイク」も必見です。
- 住所 : Piazza Museo Nazionale, 19, 80135 Naples, Italy
ダンテ広場
- イタリアにある3つの「ダンテ広場」のうちの1つがナポリのトレド通りの北の端にある。桂冠をかぶったダンテ像が広場の真ん中にそびえている。
- 広場の周りにはカフェが集まり、広場にまでテーブルを並べて、多くの人で賑わいをみせています。
- 住所:Vico Mastellone, 16, 80135 Napoli
サンタ キアーラ教会
- 13世紀建設のゴシック様式の教会、地下には聖キララの墓所があり、フレスコ画と遺体が安置されています。
- 見どころはスタッコ細工の真っ白な豪華なチャペル、併設の博物館、中庭を装飾するマルヨカ焼き。
- Via Benedetto Croce, Napoli
ヌオーヴォ城
- ルネッサンス建築の城で、フランス風の5つの円筒形の塔、高い城壁と塀で囲まれているのが特徴。美しいパラティーノ礼拝堂も見どころ。
- かつては戦闘の舞台となり大きく破損したが、15世紀から18世紀にかけて改築されて今の姿となった。今は博物館として公開されている。
- 住所: Piazza Municipio, Napoli
サンテルモ城
- 14世紀にシチリアの王族のアンジュー家・ロベルト1世によって建設された城。名前の由来はここには10世紀頃に聖人エラズモ礼拝堂があって、聖人の名前からサンテルモ城と呼ばれるようになったとか。
- ヴォメロの丘と呼ばれる小高い丘の頂上ある城で、ナポリ一帯を見渡すことができることで人気が有ります。
- 住所:Via Tito Angelini, 22, 80129 Napoli NA,
ナポリ まとめ
- ローマからナポリに車を走らせて、ナポリに着いたのはちょうどサンタルチア湾に夕日が沈む時間だった。街が夕日に照らされて輝くような時間にナポリに着けてナポリの第一印象は最高。
- 飛び込んだホテルでレンタカー屋に言われたように鍵付きのガレージはありますかと尋ねるとちょっと離れた所にあると言い、若いポーターが車を運転して案内してくれた。帰りはスクーターの二人乗りで帰ってきた。勿論ノーヘル。
- 見どころが多い街で慌ただしい観光だったが、お気に入りはスパッカ ナポリ。狭い迷路のような路地をカメラ片手に歩くのは本当に楽しい。頭上の洗濯物すら絵になるなあと思っていた。魚屋の親父が「カメラは鞄に仕舞え、盗まれちまうぞ!」って声を掛けてくれ、人も優しいなって印象。
- 次回は何泊か連泊して楽しみたいなあ。
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