マテーラ! イタリアが誇る世界遺産、洞窟の街、迫害から逃げ隠れた歴史、行き方、見どころ10選

旅のblog

南イタリアの方に「マテーラ」って洞窟住居群の街があるんだろ。ちょっと行き方や歴史、見どころなどを紹介してくれよ。

はい、他では見たことがない異世界のような街です。イスラムの迫害から逃げ隠れたキリスト教の修道僧が移り住んだとも言われ、世界遺産にもなっています。

マテーラについて

マテーラ地図
イタリアの中のマテーラ
 イタリア
 バジリカータ
大都市 マテーラ
地震分類zona 3 (sismicità bassa)
気候分類zona D, 1776 GG
人口60,403 人 (2018-01-01)
人口密度155.6 人/km2
守護聖人Madonna della Bruna, S.Eustachio
祝祭日7月2日
座標北緯40度40分 東経16度36分座標
標高401 (49 – 519) m
面積388.14 km2
  • マテーラはイタリア南部、バジリカータ州にある街。異世界とも言えるその独特の景観やサッシと呼ばれる洞窟住居が広がる旧市街が有名です。世界遺産「マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園」として登録されています。
  • 見どころは、巨大な石灰岩をくりぬいて造られたたサンタ・マリア・デ・イドリス教会、当時の生活を垣間見られるグロッタの家など沢山ありますが、迷路のような旧市街を散策するのが最もお勧めです。笑
  • メル・ギブソン監督の『パッション』や『007』シリーズなど、数多くの映画のロケ地にもなっています。

マテーラの歴史

  • マテーラの歴史は文献などがない古い時代より存在する街です。その後この地はギリシャに支配され、古代ギリシャの植民地であったMetapontumとEracleaの人々がこの地に移住し、二つの都市の名前からマテーラ(Matera)となりました。
  • 8世紀から9世紀、イスラム教徒からの迫害されていたキリスト教の修道僧たちがこの地に逃げ込み、この地の洞窟を住居や修道院にするなどして、洞窟住居はさらに広がっていきました。
  • 16世紀から17世紀、商業や農業により人口が1万人を超えるなど、この街は全盛期を迎えます。次第に貧富の差が生まれ、貧困層が住む洞窟の生活環境はどんどん悪化して行きました。その後、政府は洞窟住居に住む人々を郊外に強制移住させました。その結果洞窟住居は廃墟となります。
  • 1993年、ユネスコがこの洞窟住居に歴史的な価値を認め、世界遺産に認定しました。現在は観光都市として人気が有ります。

マテーラの行き方

哲太郎のイタリアドライブ旅行 ルート

  1. 成田 → パリ → ローマ泊
  2. ローマ → ナポリ泊
  3. ナポリ → ポンペイ → アマルフィ泊
  4. アマルフィ → マテーラ → アルベロベッロ泊
  5. アルベロベッロ → テルモリ → サンマリノ共和国泊
  6. サンマリノ → サンレオ → サンジミジャーノ泊
  7. サンジミジャーノ → フィレンツェ
  8. フィレンツェ → ピサ → シエナ泊
  9. シエナ → ペルージャ泊
  10. ペルージャ → ローマ

マテーラ見どころ 10選

ヴィーコソリタリオの洞窟住居

  • 洞窟住居群サッシ、洞窟を住居としてこの地の暑さを回避しながら生きてきた人々の生活が垣間見れる
  • 8世紀ごろにキリスト教の修道僧たちがこの地に逃げ込んだからか、狭い地区に大聖堂や130もの岩窟教会がある。
  • 強制移住により20世紀半ばには廃墟となったが、世界遺産に登録されてからは再び人が住み始めている。

マテーラ旧市街

  • 迷路のような狭い路地が縦(階段)にも横(路地)にも広がっている地区で散策は本当に楽しいです。あの街角の向こうにはどんな風景が待っているのだろうかともう少しもう少しと足も進みます。
  • また旧市街は昼間でもひと気が少なく、街を独占したような、異世界に紛れ込んだような気分も楽しめます。
  • 夏の訪問は暑さ対策は十分な注意が必要です。街中に売店なども少ないので水の確保など十分にご用意下さい。

ドゥオーモ

  • こんな隠れ里の様な洞窟住居の街にもこんな立派な聖堂があるんだと驚いたロマネスク様式の豪華な教会
  • バラ窓と呼ばれる窓が特徴的で、街の高台にありマテーラを一望できます。街のシンボル的な教会です。
  • 住所:Piazza Duomo, Matera, Italy

サンタ マリア デ イドリス教会

  • 岩盤を掘って造られ、岩山の上に十字架があるのが特徴的な洞窟教会と呼ばれる教会。
  • 内部では12世紀から17世紀頃までに描かれた数多くのフレスコ画を見ることができます。
  • 住所:Piazza San Pietro Caveoso, 75100 Matera

サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会

  • 「サン・ピエトロ・カヴェオーソ教会」は、渓谷沿いのが崖っぷちに建てられた教会。内部は木製の天井に描かれた絵画が見どころです。
  • 開館時間が不明で中々入れない教会。開いていたらラッキー程度に尋ねてみましょう。

グロッタの家

  • 「グロッタの家」は1956年まで人が生活していた家を公開しており、当時の生活が垣間見れます。
  • ここは綺麗に人の住めるレベルを保っているが、実際のマテーラの下位層の生活は家畜と同居、雨水を貯めて水を確保するなどしていた様子。
  • 住所:Vicinato di vico Solitario, 11, 75100 Matera (MT) Italia

マタサムスの地下墓地

  • マテーラにある墓地、マタサムスの地下墓地。入場後に5分程度のビデオ(日本語の音声サービスあり)を見て、その後は地下墓地の中を自由に見学できます。40分程度のツアーも有ります。
  • 内部には貯水用の水槽や住居、礼拝所などが残っており、中々見どころ多い地下墓地です。
  • 住所:Recinto XX Settembre 7, 75100, Matera, Italy

マテーラの洞窟礼拝堂

  • 原罪の洞窟礼拝堂とも呼ばれる礼拝堂。発見も1900年代になってからと比較的新しく、洞窟の中に美しい壁画が残されています。
  • 8~9世紀に描かれた花の赤など、1000年以上も経過しているとは思えない色鮮やかな壁画を見ることができます。
  • 入場制限があるのでハイシーズンは予約がお勧めです。
  • 住所:Contrada Pietrapenta SNC | Basilicta, 75100, Matera, Italy

ムルジャ・マテラナ公園

  • ムルジャ・マテラナ自然公園はマテーラを見渡す展望台がある公園で、マテーラの絶景を楽しむことができます。
  • マテーラというとどうしても洞窟住所や崖に張り付いた家並みに着目しがちですが、大きく曲がった深い渓谷に守られ、なぜここに街が発展したかが判る展望台です。
  • 住所:Piazza Giovanni Pascoli,75100 Matera

カサ・ノハ(博物館)

  • マテーラの歴史や魅力をビデオ紹介する紹介施設。最後に紹介していてなんですが、マテーラ観光の前にここに立ち寄るのがお勧めです。
  • 住所:Recinto Cavone, 9, 75100, matera

マテーラ まとめ

  • マテーラについて街を見た時、「あれっ、どこが洞窟住居なの普通の建物じゃん」って思いました。しかし散策して表に出ている家並みはほんの一部で家は掘られた横穴に広がっていると知りました。
  • 屋根から雨水を貯める穴、細い水路、家畜と人の生活空間の近さ、貧しくともここを出られない人々ってどんな人たちだったのかと驚きの連続の見学でした。
  • ドゥオーモやサンタ マリア デ イドリス教会など、見どころは意外に多い街ですが、旧市街の縦横に張巡らされた迷路のような小路に次はどんな風景を見せてくれるのかと夢中になってました。
  • ただし、真夏に行ったので「暑さは半端ねえ」、尋常ではないモノでした。夏に行くなら暑さ対策はお忘れなく。マジで!

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