なあ、哲太郎。ヨーロッパって三色旗を国旗にしている国がヤケに多い気がするんだ。なんで三色旗なの?
三色旗は民主国家の象徴と言われ、それぞれの色に意味があるんですよね。今回は代表的な国の国旗の色の持つ意味も調べてみました。
三色旗の始まり
- 多くの国が採用しているデザインが三色旗、縦または横に三分割のパターン。元々は16世紀にオランダの独立戦争のオレンジ・白・青の国旗が、三色旗のはじまりです。
- 三色旗が世界中に広まったのは、フランスが18世紀に世界中に大きな影響を与えたフランス革命で掲げたトリコロールの愛称で知られる三色旗の国旗が切っ掛けで民主国家の象徴として使われています。
- 三色旗にはアンドラのようにトリコロールに図柄を入れたものもあるが今回はいわゆる「三色」旗だけにフォーカスをあてさせていただきます。
やっぱりフランス革命ってヨーロッパ中の各国に大きな影響を与えたんですね。各国が革命の象徴としてフランスの三色旗を真似したんですね。
国旗の色の持つ意味
- 赤:血、勇気、太陽、国民、情熱、愛国心、博愛、大地、不変、独立、闘争、繁栄、犠牲、強さ
- 青:海や川、空、自由、知性、平等
- 緑:森、豊かな国土、繁栄、自由、希望、農業、カトリック、森林
- 白:平和、友情、純潔、希望、信仰心、平等、純粋、忠誠心、自由、未来
- 黄:王家、権威、祖国、充実、鉱物、穀物、太陽、繁栄
- 黒:過去の戦争、名誉、独立、力、祖国の大地
色が持つ意味って結構重複しているんだなあ。なんだかデザインが決まった後に意味を後付けしたみたいだな。
ヨーロッパの代表的な三色旗の国旗
オランダ
- 愛称:諸侯旗(プリンセン・フラッグ)
- 意味:赤は国民の勇気、白は神への信仰心、青は祖国への忠誠心
- 備考:世界で最初の三色旗として有名。
オランダが世界初の三色旗を採用した国って意外だな。
フランス
- 愛称:トリコロール
- 意味:青・白・赤の3色は、フランス革命時にスローガン「自由・平等・博愛」を象徴。
- 備考:他にも青=矢車草、白=マーガレット、赤=ヒナゲシの花で表現。
トリコロールってそのまんま三色旗って意味ですもんね。将に三色旗の象徴ですね。
ロシア
- 意味:白は高潔と素直さ、青は名誉と純粋さ、赤は優位と寛大さを表す。
- 備考:この3色はロシアの守護聖人聖母マリアのローブに由来するという説もある。
ロシアってソビエトの赤字に五芒星と槌と鎌のイメージ強いよな。これあんまりイメージないぜ。
ルクセンブルク
意味:赤色は勇気と強さを、白色は平和と純粋さを、青色は空と自由を象徴。
備考:白・水色・赤の3色は『白と水色を背景に赤いライオンを描いたルクセンブルク大公国の国章』に基づいた配色とのこと。
オランダ国旗に似てますがオランダは濃い青、ルクセンブルクは水色なんですね。
ドイツ
意味:黒・赤・黄はそれぞれ名誉・自由・祖国を表している。
備考:ドイツの前身となった神聖ローマ帝国の紋章である「金地に赤のくちばしを持った黒い鷲」に由来するという説もあります。
「金地に赤のくちばしを持った黒い鷲」に由来って良く解らないけど、このドイツ国章かな。
ベルギー
意味:黒は力、黄色は充実、赤は勝利を表しています。
備考:黒黄赤の3色は「黒い大地に赤い舌を出した黄色いライオン」のブラバンド公の紋章に由来している。国旗の比率は13:15と一般的な国旗よりも正方形に近いものが正式。
「黒い大地に赤い舌を出した黄色いライオン」のブラバンド公の紋章を三色旗にするとこの色なんですね。
イタリア
意味:緑は国土と自由、白は雪と平等、赤は情熱と博愛を表す。
備考:18世紀末、イタリアに遠征したナポレオンが、当時、小国が分立していたこの国の統一旗として使用させたと言われている。
ナポレオンが使用させただけあって基本的な意味はフランスの「自由・平等・博愛」と同じで、「国土、雪、情熱」の意味を付け加えたんですね。笑
ハンガリー
意味:赤は過去の戦いで流された尊い血・強さ、 白はハンガリーの川の清潔さ・忠誠心、緑は国土・希望を表す。
備考:赤白緑の3色は「ハンガリーの古い紋章である緑の3つの丘の上に白い複十字を描いた赤い盾」に由来している。
3色はイタリアと同じなのに意味は随分違うんだなあ。
ブルガリア
意味:白は平和と自由、緑は農業と森林、赤は軍隊の勇気と闘争を表している。
備考:白は純潔や国民の友好、緑は豊かさ、赤は愛国心という説もある。
古くはオスマン帝国、モンゴル帝国から始まり、第一次世界大戦、第二次世界大戦の激戦地となる。本当に闘争(赤)の上に、豊かさと平和を勝ち取った国なんですね。
アイルランド共和国
意味:緑色はカトリック、オレンジ色はプロテスタントを表し、中央の白は両教徒が融和することを表現。
備考:オレンジはプロテスタントを指し、その由来はプロテスタントが支持していたオレンジ公ウィリアムにちなんでいるとされている。
カトリックとプロテスタントが仲良くしようよって意味の国旗ってなんだかいいですね。
オーストリア
意味:血
備考:第三回十字軍に参加したバーベンベルク家オーストリア公レオポルト5世が敵の返り血を浴びて全身が赤く染まったが、ベルトがあったため腰の部分だけ白く残った という故事に基づく。
返り血とベルト跡って、レオポルト5世っていう英雄の活躍が国旗って面白いな。
ルーマニア
意味:青は澄んだ空、黄色は鉱物・穀物、赤は国民の勇気・独立・闘争を意味する。
ルーマニアって国名の由来は、「ローマ人の土地」という意味なんですよね。
エストニア共和国
意味:青色は空と自由を、黒は祖国の大地を、白は自由への思いと明るい未来のシンボルを表す。
備考:エストニアの国旗は、1884年にエストニア学生会によって制定、ソ連邦から再独立した際にまた国旗として復活した。
学生が作った旗が時を経て国旗となるって凄いことですよね。
リトアニア
意味:黄は太陽と繁栄を、緑は森林と希望を、赤は大地と国を守るために 流された血と犠牲を表す。
備考:国名は自国ではリエトゥバと呼び、ネマン川上流域の古称「リエタ(流れの意)」に由来する。 国旗は帝政ロシアからの独立運動時に作られ、1918年に国旗として採用された。
やっぱり今の繁栄は赤(血や闘争)の上にあるって国旗多いんだな。
ヨーロッパの三色旗のまとめ
- 三色旗(さんしょくき)とは、三色で構成された旗のこと。トリコロールとも呼ばれる。
- トリコロールで最も著名なものはフランスの国旗であるが、最も古い三色旗は、16世紀から用いられているオランダの国旗であり、フランス国旗はこれを模したもの。
- 歴史的経緯から、三色旗は民主国家の象徴ともされる。変形として、三色旗の中央に紋章を入れているものもある。
旧ソビエト連符から独立した国に三色旗が多いのは、「民主主義の象徴」として国内外にアピールに使われているんですね。
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