ヨーロッパでレンタカーを借りて自由に走ってみたいんだ。でも走ったことないからちょっと心配なんだ。初めて走るならどこがお勧めなんだ。
初めてのレンタカー旅なら、ドイツのロマンティック街道がお勧めです。その理由や見どころの街などご紹介しますね。
哲太郎的回答 ドイツ「ロマンチック街道」をお勧めします。
- 標識が明確で判りやすく、道も単純で判りやすく迷うこともないです。加えて車も多くないし、街と街の間もそんなに離れていないから焦らず走れる。日本より安心して走れます。
- 街と街の間の景色や雰囲気もいいので、海外を走っているって気分が大盛り上がりです。
- 途中「ロマンチック街道」って日本語の看板が在ったりします。日本人を喜ばせるために設置したと思われるが、その企てに見事に乗ってしまいます。
- ロマンティック街道沿いの街は一言で言えば「可愛い街」、まるで絵本の中に迷い込んだような街が旅人を魅了します。
ロマンティック街道に限ったことではありませんがドイツはホテルも取りやすいんです。ガストホフという民宿に「Zimmer frei」(空き部屋あります)という看板が掲げられていたら泊まれます。
ロマンティック街道とは
- 中世の雰囲気が残るこの街道はヴュルツブルクとフュッセンを結ぶドイツ屈指の人気街道です。
- 街道沿いにはローテンブルクやディンケルスビュールなど美しい中世の街並みを残すまるで絵本の中のような世界の街が旅人を魅了します。
- ロマンティック街道のハイライトと呼べるのがディズニーシンデレラ城のモデルと言われる「ノイシュヴァンシュタイン城」やロココ様式が秀麗な「ヴィース教会」。
ロマンチック街道協会公式サイトには「ロマンチック街道という名称は、国内外の旅行者が中世の町や夢の城ノイシュヴァンシュタインを見て感じるもの、すなわち過去に戻ったかのような感覚と魅力を表現している」と説明されています。「恋愛物語的な」という意味ではありません。
哲太郎的ロマンティック街道 旅行日程
- 8日間でロマンティック街道を旅するならって感じで日程を考えてみました。
出発地 | 観光 | 宿泊地 | 備考 | |
1日目 | 日本 | 機内泊 | ||
2日目 | フランクフルト | フランクフルト | ||
3日目 | フランクフルト | ヴュルツブルク | ヴュルツブルク | 列車でヴュルツブルクへ移動 |
4日目 | ヴュルツブルク | ローテンブルク | ローテンブルク | ヴュルツブルクでレンタカー借入 |
5日目 | ローテンブルク | ディンケンスビュール ネルトリンゲン | アウグスブルク | |
6日目 | アウグスブルク | ノイシュバンシュタイン城 | フィッセン | フィッセンでレンタカー返却 |
7日目 | フィッセン | ミュンヘン | ミュンヘン | 列車でミュンヘン移動 |
8日目 | ミュンヘン | 機内泊 日本 |
少しタイトですが8日間の自由旅行ならって感じで日程を考えてみました。9日、10日なら5日目あたりを増やしてみてはいかがでしょうか。
「ガストホフ」&「Zimmer frei」(空き部屋あり)
- ドイツには国中に「ガストホフ」と呼ばれる民宿があります。1階はレストラン、2階3階で民宿をやっていることが多く、レストランをやっているだけあって食事が美味しいです。
- ドイツ語が話せなくても宿の前に「Zimmer frei」(空き部屋あります)の看板があるので、部屋は簡単にとることが出来ます。
- レンタカーなら郊外のガストホフも使えるので、余裕を持って旅ができます。
ロマンティック街道の街
ヴュルツブルク
- 「ロマンティック街道」の北の起点の街「ヴュルツブルク」。フランケン地方にキリスト教を広めた聖キリアンの殉教地、中世より司教領Bistumとして栄えました。
- マイン川の両岸に絵のような美しい町並みが広がり、レジデンツをはじめ見どころもたくさん。日本でも有名なシーボルトの出身地でもあります。
- 見どころは、ヴュルツブルク司教館(レジデンツ)、マリエンベルク要塞、アルテマイン橋、ホーフ教会、聖キリアン聖堂、ノイミュンスター教会、マリエンカペッレ大聖堂、フュルステンガルテン マリエンブルクなどなど、見どころ沢山。
ヴュルツブルクはフランケンワインの産地としても有名で、「アルテマイン橋」の上で気持ち良い風と素晴らしい景色と共に楽しむワインが最高です。ワインは橋の脇で販売されています。
ローテンブルク
- 「中世の宝石箱」と称されるローテンブルク。ロマンチック街道で最も有名な街ではないだろうか。中世の街並み、城壁、石畳、おとぎの国のような街、それがローテンブルク。
- 一周ぐるっと4.2kmもの回廊城壁が囲むローテンブルク。回廊には回廊修復に寄付した人のプレートがあり日本人の名前や「SHISEIDO」など日本企業の名前も見られる。見つけると嬉しくなる。回廊からの景色も最高です!
- 夏も良いがクリスマスシーズンに行くと、マルクト広場をはじめ、街中にクリスマスグッズを売る小屋が立ち並び、本当に華やかです。クリスマスショップは1年中有ります。笑
- 見どころは「ヨーロッパで最も美しい街角」といわれるプレーンライン、聖ヤコブ教会、市庁舎、マルクト広場、城壁、ブルク公園。夜景も奇麗なのでぜひ泊まってほしい街です。
市議宴会館の壁の仕掛け時計「マイスタートルンク」も見どころ。30年戦争のさなか、街を占領した皇帝軍の将軍に「大ジョッキ入りのワインを一気飲みできたら街を助けてやる」といわれたヌッシュ市長が見事に飲み干して街を救ったという伝説の場面が再現されます。
ディンケンスビュール
- ディンケルスビュールは第一次大戦、第二次大戦でも殆ど戦火を浴びていない非常に珍しい街とのこと。そのため城壁や建物は建築当時の姿を色濃く残し、中世にタイムスリップできます。
- 街はたいして大きくなく、半日もあれば特徴ある朱色の屋根や木組みの街並みを堪能出来ます。
- 見どころは市庁舎広場、マルクト広場、城壁、ネルドリンガー門、聖ゲオルク教会、ドイチェハウスといったところでしょうか。
カラフルな可愛らしい木組みの建物が旅人を迎えてくれます。2つの大きな大戦の被害を受けていないということで中世の建築当時の姿を色濃く残しています。
ネルトリンゲン
- 1500年前に隕石が落ちたクレーターにできた街と言われているネルトリンゲン。本当にまん丸な形の街を城壁がぐるっと囲んでいます。ここも中世の街並みを楽しめる街です。
- 最近では「進撃の巨人」のモデルになった街として有名になりました。
- 見どころは、まずぐるっと街を囲む城壁、ゴシック様式の聖ゲオルク教会、高さ約90mのダニエル塔に登れば街を一望できます。あとはマルクト広場、この名前ロマンチック街道の街にはたくさんあります。
- もう1つ、この街の建物はとてもカラフルでおとぎの国のような雰囲気を楽しめます。
1500年前に隕石が落ちたクレーターにできた街と聞くと城壁がクレーターと思ってしまいますが、隕石の落下でできたクレーターは街の周辺何十kmにも及ぶそうですよ。
アウグスブルク
- レヒ川とヴェルタハ川に挟まれたアウグスブルク、豊かな歴史と美しい建築物で観光客にも人気の街です。また若者が多い大学街としても有名です。
- 15世紀から16世紀にフッガー家などにより大繁栄がもたらされ、金融都市として発展しました。そのためアウクスブルクは「フッガーシュタット」とも呼ばれます。またルターの宗教改革の舞台となったのもこの街です。確かモーツァルトのお父さんがこの街の出身。
- 観光スポットとなるのは、大聖堂、市庁舎とペルラッハの塔、聖ウルリヒ&アフラ教会、聖アンナ教会、フッガーライ、シェッツラー宮殿、アウグストゥスの噴水など見所、いっぱいです。
ロマンチック街道上にあり、歴史的にも観光的にも見どころのたっぷりなのに、なぜかガイドブックでも旅行サイトでもあまり取り上げられない街を先取りしてください。
ノイシュバンシュタイン城
- ディズニーのシンデレラ城のモデルと言われるノイシュバンシュタイン城。白く美しい外観には、ロマネスク、ゴシックなどの様々な建築様式が取り入れられ、内部には豪華な装飾が施されて、世界中から観光客が訪れるロマンティック街道の名所です。
- 約700年に渡たりこの地を統治したヴィッテルスバッハ家。23歳と若くして当家の当主となり、「狂王」とも呼ばれたルードヴィッヒ2世がその威信をかけて築城しました。
- 場内の観光は私が行ったときは2度ともチケット売り場の列に並んだのですが、今はインターネットで予約できるようです。言語別にガイドが付き20名ほどの集団で回ります。
- 内部観光が終わったら、少し歩くとノイシュバンシュタイン城の美しい写真が撮れるつり橋があるのでそこにも行ってみるのもお勧めです。
私の時は時間が合わずドイツ語の集団に加わったのですが、ドイツ語の解らない私に、後方のガイドさんが私たちのためだけに小声の英語で説明してくれたのもいい思い出です。
フィッセン
- ロマンティック街道の終着点として知られているフュッセン。ドイツ最南西部のバイエルン州、オーストリアとの国境に位置しています。周囲にはアンマーガウアー アルペン等2000m級の山々が連なり、フォルゲンゼーなど5つもの湖に囲まれた自然あふれる風光明媚な街でもあります。
- ノイシュバンシュタイン城まで10数分で行けるということで、ノイシュバンシュタイン城観光の起点の街としての印象が強い街ですが、観光スポットも多いです。
- フランチスカーナー修道院、ホーエス シュロス、アルトシュタット(フュッセン旧市街)、ライヒェン通り、レッヒフォールあたりが見所です。
- この街の定番グルメは2つの豚肉料理。豚の骨付きすね肉を使った料理シュヴァイネハクセ。結構なボリューム感、外は香ばしく中はジューシーに焼き上げてあります。シュヴァイネブラーテンもローストポークで香ばしくお勧めです。
フュッセン駅前から、ノイシュバンシュタイン城があるホーエンシュバンガウ地区まで約5km。フュッセン駅周辺にはレンタサイクルの店が沢山あり、アルプス山麓の大自然の中を自転車でノイシュバンシュタイン城まで約20分走ってみるのも楽しそうですね。
初めてのヨーロッパレンタカー ロマンティック街道 まとめ
- ロマンティック街道を初めてのレンタカー旅行にお勧めした理由は伝わりましたでしょうか。
- 道が判りやすい、車が少なく安全、街と街の間の距離がそんなに離れていない、街は絵本の中のような世界、街と街の間も雰囲気があるいい景色が続く。
- 私も初めてのレンタカー旅行はこのロマンティック街道を選びました。何度か走っていますが走るたびに他のどこよりも走りやすいなあってホントに思います。
- またホテルを事前予約しない旅行でも空き部屋が判りやすいガストホフ(民宿)があるのもいいですね。
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