世界遺産のロワール渓谷で古城巡りをしたいんだ。絶対見逃せない城や行き方を教えてくれよ。1日でどのくらい回れるの? どうやって行ったらいいの?
パリ発の古城巡りツアーに参加するのが一般的ですが、自分でレンタカーで回る手段も有ります。1日3~4城程度の無理のない計画が必要です。今回は必見の8城を紹介しますね。
ロワール渓谷と古城巡りについて
英名 | The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes |
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仏名 | Val de Loire entre Sully-sur-Loire et Chalonnes |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (1),(2),(4) |
登録年 | 2000年 |
公式サイト | 世界遺産センター |
ロワール渓谷と城 歴史(Wikipedia参照)
300をこえるロワールの古城のうち初期のものは、中世に城砦として建造され始めたものであった。ルネサンス期のフランソワ1世の頃から政治の中心はパリに移されたものの、ロワール渓谷はなおも王族とかかわりが深かった。ロワール渓谷最大の城であるシャンボール城、美しさで知られるシュノンソー城やアゼ=ル=リドー城などが築かれたのもこの時代である。
ルイ14世の頃からはヴェルサイユ宮殿の存在によって、ロワール渓谷の政治的な重要性は失われたが、その後も改修などは継続されたため、主要な城は廃れることはなかった。ただし、フランス革命期には多くの城が破壊され、盗難にも見舞われた。
ロワール渓谷は、「フランスの庭園」の異名を持ち、2000年にメーヌ川からシュリー=シュル=ロワールまでの渓谷の主要部分が登録名「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
ロワール渓谷と古城巡り 行き方
- TGVやバスでアンジェあたりに行って、そこをベースにローワール渓谷の古城めぐりをするのがお勧めです。アンジェである必要はありませんが。笑
- パリ発の「ロワール川古城巡り」ツアーに参加する。日帰りでだいたい3~4つの古城へ案内してくれます。
- 400ユーロくらい出せば運転手付きのプライベートツアーなども有る様です。これなら行きたい城を名指して指定できるかも知れません。
- レンタカーで周遊する。最も自由に回れるのはレンタカーで好きな城に行くこと。今回紹介する8城も1日では回るのは難しく、レンタカー周遊でも最低2日は欲しいところです。
所要時間 | 価格 | 出発地 | 到着地 | |
TGV(高速列車) | 1時間半 | 約70ユーロ | パリ モンパルナス駅 | アンジェ・サン=ロー駅 |
バス | 約5時間 | 約20ユーロ | パリ 各所 | アンジェ・サン=ロー駅 |
レンタカーがやっぱり便利ですが、海外でレンタカーを運転するのは怖いって方もいらっしゃいますもんね。そうなるとバスツアーが便利ですかね。
ロワール渓谷と古城巡り 必見8城
アゼ・ル・リドー城
- 「ロワールの真珠」と呼ばれるアゼ・ル・リドー城。文豪バルザックは、この城を「アンドル川のきらめくダイヤモンド」と称賛しました。
- 大きな城ではありませんが、ルネッサンス期の家具やタピスリーなどの名品が見学できます。
- 住所:19, rue Balzac, 37190 Azay-le-Rideau
私の時は普通に入場チケットが買えましたが今回調べていたら予約が必要となったと書かれているWebがありました。Château d’Azay-le-Rideauへようこそ
シュノンソー城
- 「フランスルネッサンスの珠玉の城」と呼ばれ、ロワール川の古城の中で最も人気のある城の1つです。シェール川の上に架けられた橋の上に、大回廊を作らせ、華麗な舞踏会を催しました。
- 城の前に広がる美しいフランス式庭園もシュノンソー城の見どころの1つです。
- 住所:37150 Chenonceaux
アンリ2世が愛妾に贈った城を王の死後、正妻が取り返したというちょっとドロドロした歴史があるのもこの城の魅力ですね。笑
ショーモン城
- 正式名は「ショーモン・シュール・ロワール城」といい、アンリ2世の時代に国王の愛妾であったディアーヌ・ド・ポワチエに与えられました。
- しかし、それに不満を抱いていた王妃カトリーヌ・ド・メディシスは、国王の死後、ポワチエからショーモン城を奪い、引き換えにシュノンソー城を与えたといわれています。
- 住所:41150 Chaumont-sur-Loire
占星術師ノストラダムスがこの城で王妃カトリーヌに未来の情景を映し出す鏡を見せて、ヴァロワ朝の終焉が近いことを知らせたというエピソードがあるとかないとか。(Wikipediaより)
アンボワーズ城
- 歴代フランス国王の居城でルネッサンス様式発祥の地と言われています。
- シャルル8世の時代、イタリアから画家や建築家、装飾家、造園家を招き大改修が行われました。
- 住所:Montée de l’Emir Abd el Kader, 37400 Amboise
1515年、王の客としてレオナルド・ダ・ヴィンチがアンボワーズ城に招かれ、近くのクロ・リュッセ城で生活していました。城とクロ・リュッセは地下道でつながっている程近いです。
クロ・リュセ城
- この城は、フランソワ1世によって招かれたレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした場所として有名です。
- さながらダ・ヴインチ博物館のように、ダ・ヴインチの生活や仕事部屋を再現してます。
- 住所:2 Rue du Clos Lucé, 37400 Amboise
レオナルド・ダ・ヴィンチの「ダ・ヴィンチ」は苗字等ではなく「ヴィンチ村出身」であることを意味しています。
ユッセ城
- 「ユッセ城」は、童話「眠れる森の美女」のモデルになったお城として知られています。
- ヴェルサイユ宮殿の建築家フランソワ・マンサールによる大階段、ヴェルサイユ宮殿庭園を手掛けたル・ノートルによる庭園なども必見です。
- 住所:37420 Rigny-Ussé
17世紀に作家シャルル・ペローはこの城を何度も訪れており、彼が執筆した『眠れる森の美女』に登場する城のモデルになったとされています。
ブロワ城
- 13世紀から17世紀にかけて増改築が繰り返され、ゴシック様式、ルネッサンス様式、バロック様式と異なる建築様式が見られるブロワ城。
- 中庭に張り出した八角形の螺旋階段はルネッサンス様式の傑作として有名。
- 住所:Place du château, 41000 Bloi
1429年、ジャンヌ・ダルクがオルレアンから軍を出発させる前に、ランスの大司教から祝福を受けた場所としても有名です。
シャンボール城
- ロワール川流域で最大の規模の城、ルネッサンス様式を取り入れた城館は「白亜の城」と呼ばれています。
- 内部では人と人がすれ違うことなく階段を上り下りできる二重螺旋階段はレオナルド・ダ・ヴィンチが設計といわれています。
- 住所:Château, 41250 Chambord
ロワール渓谷の古城群の中でも最も有名な城です。この城だけは外してはいけないというお城ですね。
ロワール渓谷と古城巡り まとめ
- 古城巡りで最も簡単なのはパリ発のバスツアーに参加する事、ただし日帰りで3城程度のツアーが多く、自身の行きたい城をすべて抑えるのは難しいかも知れません。
- レンタカーで周遊する場合、1日3~4城と無理のない計画が必要です。もっと多くの城を見たいという場合、外観だけ見る城、内覧まで事前にはっきり分けておく必要があります。
- 1つの城を見学してから次の城まで100km走るなども有りますので無理のない計画をお勧めします。私は無理ばかりしていったらすでに入場終了時間だったなどが何度も有りました。笑
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