ツールドフランスってなんでみんながあんなにお祭り騒ぎになるの？ ずいぶん長くやってるけど何日間のレースなの？ どこを走ってるの？ 判ったようで難しいのがツールドフランス。
私も判ったつもりになってる一人かも知れませんが、知れば知るほど面白いのがツールドフランスです。
哲太郎的 ツールドフランスのちょっと蘊蓄（うんちく）！？
- ツールドフランスは1903年から行われている自転車ロードレース。毎年7月に23日間という長期間にわたり、ほぼフランス全土を回る自転車ロードレースの最高峰です。
- 22チーム、176名のプロ選手が参加。国家とスポンサーと自身の名誉を掛けて戦う。
- 毎日ステージレースと呼ばれるレースが行われ、毎日ステージ優勝者が出ます。でも総合優勝者は
レース期間中の毎日の累積時間差で順位が決まる為、ステージ優勝が多い選手が必ずしも総合順位が1位ではないということも、ツールドフランスを難しくしているかも知れません。 - 例えば平たんなステージで10回ステージ優勝している選手が、苦手な山岳ステージでは10分以上遅れたら、逆転を許すこともあり得るということです。
- レース序盤はステージ優勝者と、総合順位は近いことが多いのですが、中盤以降ではもうそのステージでTOPを走る選手が総合順位１位であるとは限りません。なので今総合一位が誰かが誰が見ても判るように総合１位の選手は「マイヨジョーヌ」という黄色いジャージを着ています。
- 最近はマイヨジョーヌ選手はチームカラー、スポンサーカラー関係なくヘルメットから自転車までまっ黄色なんて選手もいて、見ているのも楽しいです。
- 各ステージではまとまった小集団でゴールした場合、同着とみなし、タイムに差をつけない。これはゴール前の争いで落車などの怪我を避ける目的とのこと。
- ツールドフランスは通常23日間21ステージ、最近はフランス以外をスタートすることも多く、ヨーロッパの国を数か国回りながら、フランスを周遊してパリをゴールにすることが多いです。
リーダージャージについて
| イメージ | リーダージャージ | 内容 |
 | マイヨ・ジョーヌ 総合首位 | ・ツール初日からの累積タイムが最も少ない選手 ・現在の総合１位のが誰にでも判るように ・開始は1919年の第11ステージより。 ・ツール・ド・フランス総合優勝の証。 |
 | マイヨ・ヴェール ポイント賞 | ・キング・オブ・スプリンターを決める賞。 ・各ステージの中間スプリントPと、全ステージの フィニッシュラインとの通過順Pで争う。 |
 | マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ 山岳賞 | ・山岳王を決定する賞。 ・各峠に設定した山岳ポイントの合計で争う。 ・超級から４級まで5段階のカテゴリーあり。 |
 | マイヨ・ブラン 新人賞 | ・25歳以下の個人総合タイムトップの選手。 ・制限年齢以下なら何度でも受賞できる。 ・「新人賞」というよりは「最優秀若手賞」。 |
見どころ
- ツールドフランスの意味はフランス語で「フランス一周」。高低差2000m以上という高低差のコース約合計3500kmを23日に間かけて走破する。
- 広大な畑が広がる農耕地帯、険しい山岳部、石畳の都市部などフランスの美しい風景と、時速50㎞ものスピードで走り抜ける自転車の隊列も見どころ。
- 毎日表彰されるステージ優勝者。ステージ優勝はプロライダーにとって一生に一度は取りたい夢のタイトル。またステージ優勝を狙う選手と総合優勝を狙う選手の駆け引き。
- 平坦ステージ、山岳ステージ、TTタイムトライアルステージ、コースによって選手の得意不得意が分かれ、チームとしての駆け引きや戦い方の違いにも注目。
- 紳士協定。TOPを争うライバル選手がパンクや故障、落車などのトラブルに巻き込まれたとき、ライバル選手が止まって復帰を待つ姿が良く見られます。正々堂々と勝負が基本です。
- 逃げと集団の駆け引き。逃げはライバル関係であってもトレインを組み協調体制を、集団は空気抵抗の優位性を活かして終盤どんどん速度を上げてくる。
- アシスト選手のエースへの献身性。エースの風よけとして走り続けた選手が、ゴール数キロ前より1台また1台とコース脇に倒れこんでゆく、「後は任せたぞ」って叫んでいるように。その姿に本当に涙が出る思いがする。
- パリのシャンゼリゼ通りの石畳をウインニングラン。
まとめ
- どんなに力があるエースが一人いても、チームが纏まっていなければ絶対勝てないのがツールドフランス。アシスト選手の転身的な走りがあって初めて勝利をつかむことができる、それがツールドフランス。
- ツールドフランスこそ駆け引き、心理戦が渦巻く究極のヒューマンドラマだ！
- お目当の選手、チームを作り、そのメンバー一人一人に目を向けよう。
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