哲太郎の愛猫が大変な病気になってしまったんだって。大丈夫なのか?
はい、猫伝染性腹膜炎(FIP)という数年前なら致死率100%という病気になってしまいました。でも今は治る病気になったんです。私と同じようにFIPで悩んでいる方のために今回のブログ書いてみました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)について
- 先に結論を記述すると猫伝染性腹膜炎(FIP)は今は治る病気です。しかも安価で。諦めないで頑張りましょうとお伝えするために立ち上げたブログです。
- 私は動物医師ではありませんので、猫伝染性腹膜炎(FIP)については愛猫が病気になって医師から聞いたこと、ネットで知らべたことを記述しました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)を諦めないでくださいという気持ちで立ち上げたブログです。お前の愛猫にしたことは医学的に間違ってるとか責めないでくださいね。
「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは
- 猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫の命(特に子猫)に関わる重篤な病気です。発熱、食欲不振、体重減少、黄疸、腹水などの症状がみられ、従来は発症すると2週間から数か月で亡くなってしまう怖い病気とされています。
- 症状によって2種類に分かれ、目など外部に症状が出るドライタイプ、腹水が貯まるウエットタイプに分かれるようです。
うちの愛猫は眼球の出血、発熱、食欲不振、体重減少、腹水とドライタイプ、ウエットタイプの両方の症状が出てしまいました。
「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の原因は?
- 猫伝染性腹膜炎(FIP)の原因は、多くの猫が持っている「猫コロナウイルス」が変異を起こして強毒化し「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルスに変化したものとの事です。
- 猫コロナウイルス自体は病原性が低く余り怖くないウイルスですが、その猫コロナウイルスがストレス等の要因で猫の体内で変異を起こして強い病原性を持つと、「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を発症します。
- 他の猫への感染は基本的に経口感染で、感染した猫の糞便や尿、唾液などの分泌物の中のウイルスを別の猫が舐めたりすると感染すると考えられています。
我が家は嫁さんと共稼ぎで日中は寂しい思いをさせたのがストレスになったのかな。帰宅後もっと遊んであげたら良かったです。
我が家の猫について
- 猫種:ロシアンブルー(♂)
- 誕生:2023年2月
- 家族:我が家に来たのは2023年6月
- FIP発症:2023年11月
- 大手ペットショップでみつけ、我が家にきて僅か数か月でFIPが発症してしまった愛猫。
今更ですがペットショップでは「こんな猫もいます」と奥から出してきて他の猫と一緒の展示はしていませんでした。値引き交渉も応じてくれました。今考えるとお店は猫コロナ感染を知っていたのでは疑ってしまいます。
愛猫のFIP発症と4件の動物病院
- 11月下旬:右目が充血しはじめ、それが日に日に悪くなり、週末に病院に行く頃には眼球に血の水泡ができる程になってしまった。このころはまだ元気はある。
- 1件目の動物病院で「目にばい菌が入ってそれが眼球にも入ってしまった様です。消炎鎮痛剤と抗生剤を出しますね」と処方。数日で目は多少良くなるも元気がなくなり3日と開けずに病院へ連れてゆく、毎回、病院ではビタミン剤を点滴処方。3.6㎏の体重が2.9㎏に激減。
- 2件目の動物病院は夜間診療病院。数日後まともに歩けなくなり夜間に診て貰える病院を探して連れてゆく。そこで「目の病気だけでなく他も疑うべき、目の病気の原因があるはず」と言われる。
- 1件目の病院にそれを伝えるも「猫伝染性腹膜炎(FIP)であればうちでは難しい」とのこと。そこで3件目の動物病院へ、血液検査の結果、「極めて猫伝染性腹膜炎(FIP)が疑わしい」と言われるも、「うちも猫伝染性腹膜炎(FIP)であれば治療は難しい。」との事。
- ここで猫伝染性腹膜炎(FIP)がどんなに怖い病気であれるか教えられ絶望的な気持ちになる。発症から約10日、このころは3歩も歩けない状態。3歩歩くと倒れてしまうのにベッドに敷いたペットシーツにはせず、トイレまで頑張って行く姿に涙がでる。
- 3件目の動物病院で「猫伝染性腹膜炎(FIP)の処方薬は中国かどこからか輸入した薬があるらしいがめちゃ高く3か月で100万円くらいかかる話」を聞いて、愛猫の購入価格と100万円を比べている自分が嫌になる。
猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療方法が確立したのはまだここ数年で3件目までの動物病院では治療は難しいとの事でした。皆さんも根気強く探してくださいね。
4件目の病院「東京猫医療センター」との出会い
- 3件目の動物病院で「江東区(東京)に猫に特化した動物病院があるのでそこに相談してみたら」と紹介いただいたのが、「東京猫医療センター」03-6240-2271。
- 「東京猫医療センター」の先生に、3件目の病院の血液検査結果を見せると「確かに猫伝染性腹膜炎(FIP)の可能性が高いです。でもFIPは治る病気になったんですよ」と言っていただく。
- この世界的なコロナウイルスのまん延により人間のコロナウイルスの薬が作られ、それが猫にも効くと分かったとの事。数年前では諦めた病気が今は治ると伺って涙が出そうだった。
動物病院なんてどこも同じって思っていましたが、その動物に特化し、治療法を研究しているところがどんなに大事か良く解りました。4件目でやっとです。
猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療
猫伝染性腹膜炎(FIP)の薬「モルヌピラビル」
- モルヌピラビルは、COVID-19治療薬として開発された経口活性がある抗ウイルス薬。ウイルスのRNA複製時に複製障害を生じさせることで、抗ウイルス作用を発揮する薬。
- ウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ酵素を阻害し、その酵素の作用の変異を促進する。RNA複製の際、ウイルスの酵素は、新しく作られたRNAに、本物のシチジンを使う代わりに、NHC-TPを組み込む。
何を言っているのかさっぱり解かんないぜ。でも抗ウイルス薬で猫伝染性腹膜炎(FIP)に効くってことは解ったぜ。
我が家の愛猫の猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状
- 眼球内出血、眼球に血の水泡。
- おなかが大きく膨れ、検査では6㎝くらいの腹水があるとの事。
- 発熱40度以上の熱が続く。
- 食欲がなくなり体重も3.6㎏から2.9㎏まで急激に減少。
- 歩行障害、腰が抜けたような歩き方となり、3歩歩くと倒れてしまうほど。
猫伝染性腹膜炎(FIP)にはDRYタイプとWETタイプがあり、うちの愛猫は両方の症状が出ている重篤だったとの事。
我が家の愛猫の「モルヌピラビル」処方経過
- 針のない大きな注射器に「モルヌピラビル」を混ぜた食事を入れて朝夕食べさせる。昼は食欲増進剤と抗生剤を混ぜてやはり注射器で食事。
- 「モルヌピラビル」処方を始め約2週間後の検査では腹水がなくなったと診断された。眼球は水泡はなくなるも眼球内出血はまだ見られる。体重2.9㎏。
- 処方1か月後、食事は猫身体が自分でも少し食べるようになった。眼球内の出血も以前の半分以下になる。歩行障害はあるが3歩で倒れるようなことはなくなる。体重2.95㎏。
- 処方1か月半、結構自分で食べるようになったが薬を飲ませるため注射器での食事は継続。歩行障害も大分良くなり、ジャンプはできないが少し走れるようになった。体重3.0㎏。
「モルヌピラビル」処方の費用は診察料+2週間分の処方で6500円くらいでした。我が家の経済では輸入の薬の3か月で100万円は払えません。笑
実際の薬のイメージ他
モルヌピラビル
- 朝夕のご飯に混ぜて注射器で上げた。
- 1回何グラムかは解らず、先生の処方に任せた。
- 2週間目から少し増やしたと言っていた気がする。
プレドニン
- 食欲増進剤。
- 2日に1度で良いと言われたがついつい毎日の昼ご飯に入れてしまう薬。
回復期ケア a/d缶
- 日本ヒルズ・コルゲート株式会社の総合栄養食材の缶詰。3等分してレンジで少し温めて薬を混ぜて注射器で食べさせた。
- 猫が飽きてきたので4等分してチュールなどと混ぜて食べさせた。
グルコサミンサプリメント
- 後ろ足の歩行障害が気になって、ペットショップで見つけたサプリメント。
- 動物病院の先生に見せて問題ないか確認してあげた。昼ご飯に混ぜて食べさせる。
小さなすり鉢(11㎝)
- 回復期ケアa/d缶だけでは猫が飽きてしまうので、多少固形物の入ったご飯を買ってきてすり鉢でクリーム状にしてあげている。
ビタミン剤
- 動物病院で処方して貰っていたビタミン剤は猫用ですかと確認したら人間用ですとのことだったので、自分が飲んでいるビタミン剤を愛猫と共有。
- もちろん水に溶かしてちょっぴりだけ上げる。注射器で水を飲ませるついで程度に上げている。
猫伝染性腹膜炎(FIP)まとめ
- 我が家の愛猫は現在「モルヌピラビル」処方開始から1か月半。処方前までは3歩歩くと倒れてしまう状態だったのに今では家中を走っています。処方は最低3か月と言われているので、まだ完治とまでは行きませんが、ひと安心ってところでしょうか。
- 動物病院でも猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療が確立していない様子。愛猫家の皆さんの中にも困っていらっしゃる方がいるのではと思い、私の経験をブログにしてみました。
- 「モルヌピラビル」の処方で絶対治るなど言いませんが、諦めないでお試しいただく価値はあるのではないでしょうか。どうぞ一緒に頑張りましょう!
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