悩み人
日本人みんなが大好きな画家フェルメールってどんな人なの? 代表的な作品を紹介してよ。
哲太郎
哲太郎は死ぬまでにフェルメールの絵を全部見たいと思っています。日本人に愛されるのは見ていると物語が見えてくるような感覚が生まれることではないでしょうか。
フェルメールについて
- フェルメールは、バロック絵画を代表する17世紀オランダ黄金時代の画家。
- 生涯のほとんどを故郷デルフトで過ごし、最も初期の作品に見られるように、物語画家として出発したが、『取り持ち女』の頃から風俗画家へと転向。
- 現存する作品点数は32から37点と少ない。他に記録にのみの作品が少なくとも10点はある。
- 哲太郎はフェルメールの真作は33点だと考えている。
- 日本人は誰しもがフェルメールが好き。絵を見ているだけで自分だけの物語を作り上げて仕舞えることが愛される理由か。笑
フェルメールの故郷 デルフトの紹介
デルフト眺望
- ハーグのマウリッツハイス美術館所蔵。
- 大きさ:96.5 cm × 115.7 cm
- フェルメールの数少ない風景画。
- 画面は水平に大きく4つ(空、街、水面、手前の岸辺)に分かれている。視線が水平方向へ移動するように建築物を現実と異なる配置にした。
フェルメールの生涯
年 | 事象 |
1632 | オランダのデルフトに誕生。同年10月31日に洗礼を受けた。 父は本業の絹織物職人を勤める傍ら、パブと宿屋を営んでいた。 |
1641 | 現在フェルメールの家として知られるメーヘレンを購入し転居。 |
1653 | カタリーナ・ボルネスと結婚。なんと子供15人。 結婚8か月後に聖ルカ組合に親方画家として登録。 |
1655 | 実家の家業を継ぎパブ兼宿屋のメーヘレンの経営へ。 |
1657 | 生涯最大のパトロン、ピーテル・クラースゾーン・ファン・ライフェンに。 |
1662 | 画家中心のギルドである聖ルカ組合の理事に。 |
1669 | 再び聖ルカ組合の理事に。 |
1675 | デルフトで死去した(死因不明) |
忘れられたフェルメールの再評価
- 18世紀、フェルメールの名は急速に忘れられた。この理由として芸術アカデミーの影響で彼の画風や主題が軽視されていたことが挙げられる。
- 民衆の日常生活を理想化せずに描く絵画の潮流が後の印象派誕生へ、この時代背景の中で、写実主義を基本とした17世紀オランダ絵画が人気を獲得、フェルメールが再び高い評価と人気を得た。
哲太郎の好きなフェルメールの代表作5選
真珠の耳飾りの少女
- オランダのデン・ハーグのマウリッツハイス美術館が所蔵。
- 大きさ:44.5 cm × 39 cm
- 1881年にオークションにてわずか約1万円でこの絵を購入。
- 描かれている少女が誰かは様々な説がある。フェルメールの家族や知人の肖像画はなく、伝記の類も残っていないため真相は不明。
牛乳を注ぐ女
- オランダのアムステルダム美術館所蔵。
- 大きさ:45.5 cm × 41 cm
- 簡素な部屋でメイドが、牛乳をテーブル上の陶製の容器に丁寧に注ぎ入れている情景。
- テーブルの形が台形なのも気づかないほど、自然な構図となっている。
窓辺で手紙を読む女
- ドレスデンアルテ・マイスター絵画館所蔵。
- 大きさ:83 cm × 64.5 cm
- 開かれた窓のそばで手紙を読む横向きのオランダ人女性が描かれている。
- 近年、背景の壁に描かれた天使が後世の人によって塗りつぶされていたことが判明。
- フェルメールが多用した点描技法が見られる最初期の作品。
地理学者
- フランクフルトのシュテーデル美術館所蔵。
- 大きさ:52 cm × 45.5 cm
- 地理学者のローブは南蛮貿易によってもたらされた和服をガウンに仕立て直した物。
- この作品の活気は主に人物のポーズからで、左側にさまざまな物がまとめて配置され、窓から斜めの光が差し込んでいる。
手紙を書く婦人と召使
- ダブリンのアイルランド美術館
- 大きさ:72.2 cm × 59.5 cm
- 中流階級の女性とおそらくは恋人宛の手紙を届けるために、手紙を書き終えるのを待っている召使いの姿が描かれた。
- フェルメールが新機軸を試みた作品で絵画の中心点が複数存在する構成で描かれている。
フェルメール まとめ
- 日常的な絵なのに鑑賞する者に、それぞれの物語がみえてくるような感覚が生んでくれることがフェルメールが愛される理由ではないでしょうか。
- TVの俳句番組で夏井 いつき先生が良い俳句はその情景が見えてくると言っていた。日本人はそういった見えてくる情景が好きなんだと思う。
- 哲太郎は現在約半分のフェルメールを鑑賞。あと半分、頑張るぞ!
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