ヴェズレー! フランスで最も美しい村、スペイン巡礼路の起点、マグダラのマリアとの関係とは⁉ 見どころ6選!

旅のblog
困っ太くん
困っ太くん

フランスで最も美しい村にも選ばれて、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の起点にもなっている村があるんだって? 紹介してくれよ。

哲太郎
哲太郎

ヴェズレーのことですね。ブルゴーニュ地方の小高い丘にある街で中世の街並みが色濃く残っている村です。そこから見えるモルヴァン自然公園の風景も本当に美しい村ですよ。

ヴェズレーについて

ヴェズリー市内地図
フランスの中のヴェズリー
 フランス
地域圏 (Région)ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏
県 (département)ヨンヌ県
郡 (arrondissement)Arrondissement of Avalon
小郡 (canton)ヴェズレー郡
人口市: 492人
人口密度978人/km2
座標北緯47度27分59秒 東経3度44分54秒座標
標高平均:302m
最低:170 m
最高:339 m
面積市: 21.83km2 (2 183ha)
  • 1974年に「ヴェズレーの教会と丘」としてユネスコの世界遺産に登録、「フランスで最も美しい村」の1つとして数えられ、数えられた理由の1つに、何世紀にも渡って寂れていた時代があり、12世紀頃のロマネスク様式やルネサンス様式の家並みが数多く残されていることがあります。
  • スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のフランスの起点の1つとしても巡礼者を集める村です。
  • 多くの芸術家、思想家をも集めた村としても有名です。
哲太郎
哲太郎

「フランスの最も美しい村」は1982年に設立されたフランスの最も美しい村協会が選択した村に与えられています。卓越した美しさを持つ村の価値をさらに高め、多くの人々に知ってもらうことで、村の過疎化に対して新たな選択肢を与えることを目的としています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の起点

  • ブルゴーニュ地方のその小高い丘の上にヴェズレーはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の起点のひとつで、世界遺産に登録されています。
哲太郎
哲太郎

私もいつかサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路をホタテ貝をつけて自転車で走ってみたいと思っているんです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ! 聖ヤコブの巡礼の道 巡礼証明書の入手方法、見どころ5選!
スペインにはサンティアゴ・デ・コンポステーラっていうカトリックの大聖地があるんだろ、どうやって行くとか、見どころとか紹介してくれよ。電車でも行けますがどうせサンティアゴ・デ・コンポステーラへ行くなら巡礼路を歩いて巡礼証明書を貰いたいですね。証明書の貰い方も紹介しますね。

ヴェズレーの行き方

困っ太くん
困っ太くん

パリから遠くないけど3時間かあ。TGV(高速鉄道)が止まらないから少し時間が掛かるんだろうな。

ヴェズレーの歴史とマグダラのマリア

  • 新約聖書で聖母マリアの次に有名な「マグダラのマリア」。私が習った教科書では元娼婦で罪深い女。イエスと出会い改心して、最後までイエスのお供をして、イエスの処刑にも立ち会います。復活したイエスと初めに出会ったのもマグダラのマリア。
  • マグダラのマリアは、イエスの昇天後、フランスのマルセイユに流れ住み、その地の洞窟で隠遁生活を送ったというのがカトリックの伝説。その遺骨を12世紀にヴェズレーの神父たちが、「自分たちがこの地に移した」と主張し、サント マドレーヌ バジリカ聖堂が建てられました。
  • 1295年にヴァチカンが、「南仏にあるのが、マグダラのマリア本物の骨」と認定したため、ヴェズレーのサント・マドレーヌ聖堂信仰は一気に寂れてしまいました。
  • 19世紀半ばに、作家のメリメが歴史記念物監督官としてヴェズレーを訪れ、大聖堂の建築のすばらしさに魅せられ、建築家に修復させると、ヴェズレーはすばらしい大聖堂を称える美しい街となったって再び人々の信仰を集める村となりました。
哲太郎
哲太郎

マグダラのマリアの印象は映画「ダビンチコード」で大きく変わりましたよね。私もマグダラのマリアはイエスの奥さんだったと思います。

ダ・ヴィンチ・コード考察! マグダラのマリアは娼婦なのか?イエスの後継者なのか? カトリック教会に消された真実?
映画「ダビンチコード」を見たんだけど、なんか難しくて良く判らなかった。ちょっと解説してくれよ。マグダラのマリアっていったい何なの?私も大好きな映画ですダビンチコード。誰もが元娼婦と位置付けていたマグダラのマリアが実はイエスの後継者なのだというのが映画のストーリーの軸。

ヴェズレーの見どころ 6選!

サント マドレーヌ バジリカ聖堂

  • 9世紀にベネディクト会修道士がマグダラのマリアの聖遺物を持ち帰り、この聖堂の礎が築かれた。
  • 12~15世紀にかけて建設され、ファサードの彫刻はロマネスク様式の最高傑作と評価されている。
  • このサント・マドレーヌ大聖堂は「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」としても世界遺産に登録されている。
  • 住所:Presbytere, 89450 Vezelay
哲太郎
哲太郎

バシリカ聖堂とは。カトリック教会ではローマ教皇の発行する公式文書によって種々の特権を付与された教会堂。特権とは「一般の教会堂より上位の教会堂として扱われる権利」「オンブレリーノを備える権利」「ティンタナバラムを備える権利」「聖堂参事会員が大カッパを着用する権利」の四つとの事です。

ヴェズレーの教会と丘

  • 小高い丘の上に築かれたヴェズレーは、中世の雰囲気を色濃く残している村です。丘の上の街らしく大聖堂に続く坂道の参道の一本道を観光客も巡礼者も登ってゆきます。
  • 1979年に世界遺産に登録され、村の中世の雰囲気だけでなく、丘の上の大聖堂裏から見渡せる牧歌的なブルゴーニュの風景が人気です。
  • 住所:Presbytere, 89450 Vezelay
哲太郎
哲太郎

丘の頂上のサント マドレーヌ聖堂に向かって村のメインストリートを登ってゆくのは本当に楽しいです。いい雰囲気のお店が沢山あってなかなか進めないのが難点です。

モルヴァン自然公園

  • 村の周囲に築かれた城壁の先に広がるブルゴーニュの大地もこの村の魅力の1つです。
  • 大聖堂の奥の高台からは、モルヴァン自然公園の起伏のある台地が生む幻想的な風景は、この村が「フランスで最も美しい村」と呼ばれることになった理由の1つだと思う、

フランスの大地は本当に美しいです。遠くまで木があまりない大地の起伏が続いて、点在する村々があちこちに見えて

ヴェズレー城壁と新門

  • ヴェズレーの村は他の欧州の町のように、ぐるりと石の城壁で囲まれています。
  • 新門は村を囲む城壁の門の1つ。新門とあるので比較的見た目も新しい。
  • 住所:1 Rue du Corps de Garde 89450 Vezelay
哲太郎
哲太郎

ヨーロッパの町や村は大小問わず城壁で囲まれていることが多いですよね。「村の自治を守る=敵から村を守る」だったんでしょうね。日本にはあまりない文化ですよね。

芸術家ゆかりの

  • ヴェズレーの村は多くの芸術家をも惹きつけた。
  • 思想家のジョルジュ・バタイユ、サン・テグジュベリの弟子として知られるジュール・ロワ、ノーベル文学賞作家ロマン・ロランなど著名人がここに移り住んだ。

建築家のル・コルビュジエも村にゆかりがあるという。無理してコルビュジエのソファを愛用している哲太郎にとって嬉しい親密感。笑

コーデル礼拝堂

  • ヴェズレーの村の少し郊外だが、村の北側、10分ほどで行ける「コーデル礼拝堂」。
  • あまり大きな礼拝堂ではありませんが、牧歌的な風景に溶け込むいい感じの建物でした。
  • 住所:89450 Vezelay
哲太郎
哲太郎

ヴィズレーの村の城壁外にあった礼拝堂。歩いて10分くらいだったでしょうか。ちょっと寂れていたけどなんかいい雰囲気の礼拝堂でした。

ヴェズレー まとめ

  • パリから南仏旅行へ出かけたときに立ち寄った村「ヴェズレー」、大聖堂の荘厳さと、丘の上から見たブルゴーニュの大地の美しさに魅せられました。
  • ヴァチカンの南仏認定のために、何世紀にも渡って寂れてしまった村。しかしそのために中世の家並みを色濃く残し、「フランスで最も美しい村」の1つに選出されるほど美しい村として人気を集めているのはちょっと皮肉な歴史ですね。
  • 私の好きなマグダラのマリアにも関係し、いつか自転車で走りたいと思っているスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼路の起点でもある村。やはり巡礼はこの村からやろうっと。

コメント

タイトルとURLをコピーしました