ベルギーのゲントってどんな街? 首都のブリュッセルから遠いの? 行ったら絶対外せない見所は? 観光に何日必要? 歩いて回れるの?
頑張れば歩いて回れます。1日あれば十分周れるんじゃないでしょうか。首都ブリュッセルからから30分程度行ける美しい街です。
ゲントについて
ゲントについて
- 首都ブリュッセルから僅か30分程度で行ける観光客に人気の街。
- ゲントの名前は「川などが合流する」というケルト語に由来します。市内地図にある様に大きな運河が合流しています。
- ベルギー第3の都市、毛織物貿易を基盤として繁栄し、旧市街には栄華の名残の歴史的建造物が多く残されています。
- 人気の周遊コースには世界遺産登録の建造物が数多くあり、観光客を楽しませてくれます。
大きな運河があることで、運河の街ブルージュと比較されることが多いが全く異なる印象。どちらかといえばゲントは大都会でした。
ゲントの歴史
年代 | できごと |
9~18世紀 | フランドル伯が支配し、その居城が現存する。 |
14世紀 | 人口6万人に達し、西ヨーロッパではパリ(20万人)に次ぐ大都市となった。 1302年の金拍車の戦いでは、市民軍を構成してフランス王国軍を撃破した。 |
15世紀 | ブルゴーニュ公国の主要都市として、ブルゴーニュ公の統治下、経済的、文化的にも発展。 |
16世紀 | オランダ独立戦争以降はその繁栄も下り坂となってゆく。1753年にはヘントと北海沿岸の港湾都市オステンドを結ぶ運河が開通した。 |
運河があることで交易が行われ発展した街なんですね。
ゲントの見所7選
聖バーフ大聖堂
- 12~16世紀にかけて建築されたロマネスクとゴシック様式を併せ持った高さ88mの塔を持つ大聖堂。
- ファン・エイク兄弟作の祭壇画「神秘の子羊」や、ルーベンスの絵画、「真理の説教壇」などは必見。
- 1559年以来、ローマ・カトリック教会の司教座聖堂となった。
- 住所:Sint-Baafsplein,9000 Gent
- 開館時間:8:30~17:00
毛織物職人のヨース・フェイトがフーベルト・ファン・エイクに祭壇を飾る絵を注文し、これが後に『神秘の子羊』(ヘントの祭壇画)とりました。
聖ニコラス教会
- 旧市街の中心マルクト広場にそびえるゲントで最も古い教会。
- ゴシック様式の荘厳さと重厚さを併せ持つ、美しい教会。13世紀に再建され現在の姿となった。
- 聖ニコラスは海運の守護聖人であることから、漁業や海運などに携わる人々のために建てられた教会。
- 圧倒的な美しさに感激します。笑
聖ニコラスは、4世紀に小アジアのミュラという地で司教を務めた人物で、貧しい人々を助け、善行を行っていたことで知られています。彼がサンタクロースのモデルとなったことでも有名ですね。
鐘楼
- 高さ91mの「鐘楼」は13~14世紀にギルドによって建てられた。世界遺産にも登録されている。
- 鐘楼はエレベーターで昇ることができ、ゲントの街を見渡すことができる。
- 鐘楼の東隣には15世紀に建てられた「繊維ホール」が配置されている。
- 住所:Sint-Baafsplein,9000 Gent
- 開館時間:10:00~18:00
街のランドマーク的な塔です。散策の途中にこの塔の位置を確かめながら自分のいる位置を確認していました。
聖ミカエル橋
- 20世紀初頭に建設された石造りのアーチ橋。
- 橋の中央の街灯の剣を掲げた「聖ミカエル」像が名前の由来。
ミカエルは、旧約聖書からユダヤ教、キリスト教、イスラム教へ引き継がれ、教派によって異なるが三大天使・四大天使・七大天使の一人である言われています。彼は最も偉大な天使の一人であり、「熾天使」として位置づけられています。
グラスレイ&コーンレンレイ
- ゲントの中心部を流れるレイエ川の東岸地区。
- 香草河岸を意味するグラスレイ、穀物河岸を意味するコーンレンレイ、中世から近世にかけて、商業貿易の中心拠点であった。
- 繁栄を極めた12~17世紀のギルドハウスなどの歴史的建造物が建ち並んでいる。
ギルドは、中世より近世にかけて西欧諸都市において商工業者の間で結成された各種の職業別組合。商人ギルド・手工業ギルドなどに区分されます。一般に封建制における産物とされる。現在における職能団体の源流です。
フランドル伯の城
- 1180年にフランドル伯のフィリップダルダスによって再建された要塞城。
- 現在は城の歴史や鎧などの中世の武具、拷問具などが展示された博物館として利用。
フィリップ・ダルザスは、ヴェルマンドワ伯、フランドル伯を務めた中世フランスの貴族。十字軍に熱心であったと言われています
市庁舎
- 15~18世紀にかけて建設された市庁舎。
- 建設に長期間掛かった為、フランボワイヤン・ゴシック様式とフラマン・バロック様式、ルネッサンス様式、さらに内部はロココ様式の部分もあり、建築様式の歴史の変遷が見られる貴重な建物。
市庁舎内には、紋章の装飾や美しいステンドグラスの「講和の間」、ロココ式の「貧民の間」など、見どころがいっぱいでした。
ゲント まとめ
- 首都ブリュッセルからブリュージュに移動する途中にある街。聖バーフ大聖堂と聖ニコラス教会を見るだけでも途中下車の価値ありと思います。
- ブリュッセルから30分程度で行けるので、ブリュッセル観光して少し時間が余ったらちょっとゲントにも行ってみようと足を延ばしてみてください。
同じ運河で栄えた街としてブルージュと比較されることが多いが、ブルージュが「静」とすると、ゲントは「動」という感じで全く異なる雰囲気です。(哲太郎印象)
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