ロードレースは専門用語が多すぎて、TVやYouTube見ていても解説者の行っていることが判らない時がある、エースとかアシストとか、クライマーとかスプリンターとか英語も判らないけど、逃げとか集団とか、足が無いとか日本語すら判らない時がある。
私もそうでした。でもロードレース用語を覚えると展開が理解できてどんどん楽しくなりますよ。
今回は哲太郎的 自転車用語解説
- 今回の用語解説は意味は解っていても上手い日本語が浮かばない場合もあります。日本語ボキャブラリーが少ないのでそこはあんまり突っ込まないでください。
- ロードレースは心理戦とニューマンドラマ。なぜ逃げる、なぜ逃がさないなど判ってくるとどんどん面白くなります。
ロードレースの展開的な用語
- 集団:メイン集団とかいうこともあります。ロードレースの最大の敵は風(空気抵抗)、みんなでまとまって走ることで、空気抵抗を最小限に抑えることができる。高速で長距離を走ることのできる選手(ルーラー)多いチームが集団の速度をコントロールするなど集団内も心理戦がバチバチ。
- 逃げ:集団から飛び出して(アタックという)先行する選手。逃げる目的はやはり駆け引き。逃げた選手を出せたチームは、逃げが勝ってもいいし、集団が逃げに追いつこうと足を使ってくれれば集団の中のエースが勝つチャンスも出てくる。逃げを出してるチームは無理して集団を引く必要もないので集団内で余裕がある。
- 逃げの暗黙のルール:これについてはそんなルールはないという人もいるが、ツールのような大きなレースでは前の日にステージ優勝したチームが集団を引くという暗黙のルールがあるという。ただ逃げを出しているチームはこの限りでなく、引かなくても良いらしい。だから集団を引かねばならない暗黙のルールを避けるため逃げを出す時もあるらしい。
- トレイン:逃げの用語とは限らないが、逃げに加わった数人が空気抵抗を減らすため一列に並んで交代でその数人を引く。面白いのは異なるライバルチームの利害関係が一致して協力してトレインを組むこと。またプロのトレインは本当に美しい。
- 逃げをつぶす:逃がしたくないチームは逃げ集団に逃げをつぶす選手を送り込む。逃げをつぶすために送り込まれた選手はトレイン中でわざとゆっくり走ったり、空気抵抗の大きい先頭には参加しない等して、故意的に遅くして逃げを集団に吸収させる。
- 集団を壊す:集団の破壊ともいう。有力選手が飛び出すと他のチームは追うチーム、追わないチーム等、駆け引きと心理戦が働いて、一塊だった集団が分散していくつかの小集団になったり、縦長になったりする。空気抵抗が大きくなるので一塊の集団より弱くなる。
- 逃げを吸収する:数人で走る逃げの小集団と、メイン集団では今まで受けてきた空気抵抗に差があり、逃げは足が残って(余力がなく)おらず、集団に吸収されることが多い。
- ポジション争い:ゴール前数㎞前より、チームの隊列が整い、ゴール前でエースを送り出すポジション争いが始まります。今はずっとヘルメットですが、昔はサイクリング帽子からヘルメットにかぶり直してさあ始まるぞって雰囲気でした。
- ゴールスプリント:集団のままゴール前まで来たときはゴール前のスプリント勝負が始まる。チームのエースが強いスプリンターだったりすると、集団をコントロールしてあえてゴール前勝負に持ち込もうとするチームもある。将に駆け引きと心理戦。
- ロケット:これは自転車用語ではないかも知れないが、数人のアシストが次々と離脱して最後にエースが飛び出すシーンを、ロケットが燃料タンクを切り離しながら飛び出す映像に例えられることが多い。
チームを構成する選手の話
- ロードレースは平たんな道ばかりではありません、上り坂有り、下り坂有り、そのためチームはいろんなシュチエーションで活躍できるメンバーを揃えます。
- スプリンター:短距離走に於いて爆発的な瞬発力を発揮できる選手。
- クライマー:上り坂を上がるのを得意とする選手。山岳賞を狙う。
- パンチャー:上りの加速力とスプリント力の両方を持ち合わせる。
- ルーラー:高速で長距離を走れる選手。集団の速度コントロール、エースのアシストで力を発揮。
- オールラウンダー:将にあらゆるシュチエーションで活躍できる選手。
- TTスペシャリスト:タイムトライアルレースでめちゃ強い選手。
まとめ2 ロードレースは駆け引きと心理戦
- 用語解説を通じてロードレースはいかに駆け引きと心理戦かということを説明させていただきました。少しは伝わりましたでしょうか。
- ヒューマンドラマと駆け引きと心理戦がロードレースの見どころ。知るほどに面白くなります。
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