南フランスのゴルドやボニューが綺麗な村だって聞いたんだ。どんな村? 観光に何日必要? 歩いて回れるの?
リュベロンの谷の2つの丘の村ですね。どちらも数時間あれば回れる小さな村です。しかしその景色、雰囲気、谷を見下ろす風景、どれも我々を魅了してくれますよ。
プロヴァンスの美しい村、ゴルドとボニュー
ゴルド(Gordes)について
- ゴルド は、プロヴァンス、リュベロン地域圏自然公園の中で、最も訪問者が多い村の1つです。 フランスの最も美しい村に選ばれています。
- 2006年にアメリカで映画化された、ピーター・メイルの「プロヴァンスの贈りもの」の撮影地ともなった村としても有名です。
- 蜂蜜色の壁の家々、坂道や入り組んだ階段、迫力ある要塞の様な村を遠景で眺めるのも楽しいし、村の高台からリュベロンの谷を見下ろすのも本当に美しいと感じます。
私はレンタカーで行きましたが、バスなどでも行けるようなので、プロヴァンスらしい風景を見にぜひ訪ねていただきたい村です。
ゴルドの歴史
年代 | できごと |
1481 | プロヴァンス伯領は王家直轄州の名のもとでフランス王国に併合された。 |
1544 | 教皇庁が当時あったアヴィニョンに地理的に近いというのに大胆不敵にも、宗教改革を受け入れる。 |
18世紀半ば | 補修の必要な城壁は次第に人の手が入らず、荒れ果てていった。 |
19世紀半ば | 産業が盛んになって人口が増加した。 ルビア(赤色顔料の原料)、オリーブ、アーモンド、イチジクの栽培。養蚕業、染色業、製革産業が盛んに。産出されるゴルド石が有名に。 |
20世紀 | 第二次世界大戦中、ゴルドはレジスタンス運動の中心となり、戦後にクロワ・ド・ゲール勲章を受ける。 |
戦後のゴルドはマルク・シャガールやジャン・デロール、セルジュ・ポリアコフ、ヴィクトル・ヴァサルリ、ジャン・ドワンといった芸術家に愛される村となりました。
ゴルドへのアクセス
- ゴルドやボニューへ行くならレンタカーがお勧めです。
- アヴィニョンからリュベロン観光のミニバスが出ている様です。
バスで周遊するのもいいですが、1日だけレンタカーを借りてゴルドやボニュー、またその周辺の小さな村を訪れてみてはいかがでしょうか?
ゴルドの見どころ
ゴルド遠景
- ゴルドの街に入る前に誰もが車を停めて、その姿の迫力に魅せられます。
- 小さな村がまるで1つの要塞のようにさえ見え、「天空の城」などと例えられることもある様です。
本当にジブリの「天空の城ラピュタ」を目の前にしてるような錯覚さえ覚える迫力です。1つの小山にびっしりと家が建ち、本当に要塞の様です。
ゴルド城
- 1535年に再建築されたゴルドの村の山頂に鎮座しているお城です。現在は博物館として利用。
- 拝観料は5ユーロですが、歴史資料だけでなく。繊細な作りの建物内部自体も見所の1つです。
- 螺旋階段で上に登ることもできます。
要塞のような小山の天辺に鎮座するお城。螺旋階段で城の上まで上がればプロバンス地方のなだらかに続く丘が幾重にも見ることが出来ます。
ボリー集落
- 蜂蜜色のボリーという平たい石をきれいに積み上げて作られた街並が美しいです。
- 坂道と階段が良い雰囲気を醸し出し、この坂を登るとどんな風景が待っているのだろうと楽しくなります。
- 坂の街って本当に楽しいですよね。
遠景は要塞のようなゴルドの街も中に入ると、小路が入り組んだ坂の多い田舎街。蜂蜜色の石がいい雰囲気を醸し出している路地が散策するのに楽しい街です。
セナンク修道院
- 美しいラベンダー畑に囲まれ、俗世間から隔離されたようなセナンク修道院。
- ゴルドの村から少し離れていますが、ラベンダーの時期なら絶対に行くべき見所です。
古い修道院とラベンダー畑で人気なセナンク修道院。プロバンス地方で最も有名なラベンダー畑です。ゴルドの街からちょっと離れてますが歩けないこともないようですよ。
ゴルド周辺の景色
- 小高い丘の村なので、いくつか周辺を見渡すことができる景色の良い場所が有ります。
- はるか向こうまで続くリュベロンの谷の雄大な風景には感動すら覚えます。
哲太郎は牧歌的な景色が好きだよな。日本の木がたくさんの山より、草原の丘が連なっている景色が好きだよな。
ボニュー(Bonnieux)について
- ボニューは、プロヴァンスのこの地域に数多くある歴史的な「丘の村」の1つです。フランスで最も美しい村に選ばれている訳ではありませんが、ゴルドに負けない魅力的な村です。
- 丘の上にある村なので、散策は上り坂や入り組んだ階段を上り下りする必要があります。坂の街の良さはこの階段の上にどんな風景が待っているのだろうと想像しながら歩けること。ボニューは決してその期待を裏切りません。
- 蜂蜜色の古い建物が我々を静かに迎えてくれます。
私が行ったときは静かな村でしたが、毎週金曜日にマルシェ(青空市)が行われその時はとても賑やかな村になるようですよ。
ボニューへのアクセス
- ボニューへ行くならレンタカーがお勧めです。
- エクス・アン・プロヴァンスからアプトへ行く9番のバスでも行けるようです。
私は2回ともレンタカーで行きました。バスもあるようですがそんなに本数もないと思うので滞在時間の調整や、他の街へのアクセスがちょっと不安ですね。
ボニュー景色と歴史
ボニューの景色
- 近くの人気観光地「ゴルド」や「エクスアンプロヴァンス」などと比べれば華やかさは無いかも知れませんが、プロヴァンスらしさを詰め込んだ素朴で美しい村です。
- 小高い丘の上にあり、リュベロンの谷を見渡す景色が絶景で誰もが暫し足を止めます。
プロバンス地方によくある小高い丘の上の村「ボニュー」。華やかな街ではなく雰囲気の良い村です。
歴史的な街並み
- 写真は1870年にできた教会。古い教会と区別して、 L’eglise neuve(新しい教会)と呼ばれている様です。
- 150年経っても新しい教会と呼ばれていることに歴史の深さを感じますね。
150年前にできた協会が新しい教会って、どれだけ古い街並みなんだよ。ノスタルジックな街並みっていいよな。
ボニューの歴史
- プロヴァンス伯が統治していた1274年にバチカンにボニューを献上し、テンプル騎士団が村に城を築きました。
- その後、テンプル騎士団は城を退去したが、フランス統治される1791年まで、バチカンからの新しい家主がボニューを統治する。
フランスでありながらバチカンの統治下にあった街。村民にとってみては良いことだったのか、屈辱だったのか。
ゴルド&ボニューのまとめ
- プロヴァンスらしい雰囲気を持つ2つの丘の村をご紹介しました。
- 人気で観光客いっぱいのゴルドを「動」とすると、閑静なボニューの村は「静」。どちらが優れているなどとは言うつもりも有りませんが、どちらも我々を魅了するに十分な魅力的な雰囲気を持っている村です。
- 南仏を訪れた時はぜひ立ち寄って欲しい2つの丘の上の村です。
プロヴァンス地方にある小高い丘の上にあった2つの村。同じプロヴァンスにあるのに雰囲気は全く違う。どちらが良いなどというつもりはありませんがプロヴァンスに行ったらぜひ立ち寄って欲しい2つの村です。
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