南フランス、コートダジュールのヴァンスやサン・ポール・ド・ヴァンスってどんな街? 行ったら絶対外せない見所は? 観光に何日必要? 歩いて回れるの?
2つの町あわせて1日で十分回れる街ですよ。すぐ近くなのにノスタルジックな雰囲気を持つヴァンスとちょっとモダンな華やかな雰囲気を持つサン・ポール・ド・ヴァンスの違いを楽しんで欲しいです。
ヴァンスとサン・ポール・ド・ヴァンスについて
ヴァンス
地域圏 (Région) | プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏 |
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県 (département) | アルプ=マリティーム県 |
郡 (arrondissement) | グラース郡 |
人口 | 19 479人 |
面積 | 39.23km2 (3 923ha) |
サン・ポール・ド・ヴァンス
地域圏 (Région) | プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏 |
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県 (département) | アルプ=マリティーム県 |
郡 (arrondissement) | グラース郡 |
人口 | 3338人 |
面積 | 7 26km2 |
ヴァンスについて
- ニースから約20kmの位置にあるヴァンス峠の中間地の石灰岩質の岩山の町。非常に険しい形状に加え、夏は暑く、冬は寒いという厳しい環境。
- 町中で見るべき見どころはいろいろあるが、町自体の古い街並みを散策するのが楽しい町。
- ひとつ必見を上げるとすれば、画家アンリ・マティスがヴァンスに移住し手がけた、「マティス礼拝堂」ともいわれるロザリオ礼拝堂。
華やかなイメージのあるコート・ダジュールですが、このバンスはどちらかといえば牧歌的な田舎町、古き良き街並みを楽しむ町です。
ヴァンスへのアクセス
- 【バス】ニースのバスターミナル:400番でSt-Paul la Poste サン・ポール・ラ・ポスト(村入口)まで約1時間。30〜45分おきに出発。
ニースからバス1本で行けるならちょっとマティスの造ったロザリオ礼拝堂を見に行こうって気になるよな、
ヴァンス 地図
ヴァンスの見どころ
ヴァンス遠景
- マティスのロザリオ礼拝堂がどうしても見たくて、この町を訪問。
- 丘の上に密集する街並みが遠くに見えてきたときは少しワクワクしました。丘の上の町ってそれだけで美しい。笑
中世において小高い丘の上などに街を造るのは敵(周りの街など)から街を守るためだったんだろうなあ。平和な時代になってそれが美しい風景を造っていますよね。
ペニテント・ブラン礼拝堂
- 17世紀に建てられた鐘楼の屋根の装飾が特徴的な礼拝堂。
- 貧困者や病人を助けるために建てられた。
なんだか南国を感じさせる壁の色合い、特徴的な鐘楼の屋根の装飾など、街では目立つ建物です。
ロザリオ礼拝堂
- 画家アンリ・マティスが手がけた、「マティス礼拝堂」ともいわれるロザリオ礼拝堂。
- 真っ白な内装に青を基調としたモダンなステンドグラスが本当に美しい。
- 少し町の郊外にある。
この礼拝堂を見るためにヴァンスに行く価値は十分にあると思います。明るく真っ白で静寂な空間に青と黄色の優しい光で満ちています。
サン・ポール・ド・ヴァンスについて
- 岩山を覆うように築かれた、中世の城郭に囲まれた美しい街。
- 以前の名、キリスト教の聖人よりサン・ポール(Saint-Paul)が、2011年3月22日の省令で正式にサン・ポール・ド・ヴァンスが自治体の名前となった。
- マティスやシャガール、コクトーなど多くの芸術家や作家に愛された町。
- メインストリートのグランド通りを中心に、16〜17世紀の古い街並みを楽しみながらも、モダンな華やいだ雰囲気も楽しめる町。
単にサン=ポールと呼ばれてきた村が、サン=ポール=ド=ヴァンスという正式名称となったのは2011年からってつい最近なんだなあ。
サン・ポール・ド・ヴァンスへのアクセス
- 【バス】ニースのバスターミナル:400番でララ・バスターミナル(Halte Routière de l’Ara)まで約1時間半。30〜45分おきに出発。
- 【電車】最寄り駅:カーニュ・シュル・メール(Cagnes sur Mer)
ニースから1本のバスで来られるので行くのは簡単ですね。
サン・ポール・ド・ヴァンス地図
サン・ポール・ド・ヴァンスへの見どころ
サン・ポール・ド・ヴァンス遠景
- 小高い丘の上に築かれた町。遠くに見えてきたときはその姿だけで美しいと感じた。
- 舟形の岩山に囲むように城壁が作られ、要塞の様でもあり、お城の様でもある。
レンタカーでコート・ダジュールの内陸に入って走ってゆくと、緩やかな丘の連なる大地の向こうに小高い要塞のような町が見えた。青空に映えて美しい街でした。
旧市街散策
- 小高い丘の上の町なので、街中は写真の様な雰囲気のある坂道が多い。
- ギャラリーや土産物店が軒を連ね、観光客を楽しませてくれる。
- こうした古い街並みを活かしてモダンな街として華やかさを演出してくれている所もこの街の魅力。
田舎町の中には廃墟のような何もない村もあるが、この街は古い街並みを残したまま観光化されている。我々観光客にとって散策が楽しい街です。
街中の噴水
- 丘の上の町なのに、町中にいくつも噴水や水飲み場などが設置され、町の豊かさを感じる。
こうした丘の上の町で思うのはどうやって水を運んだのだろうということ。でもこの街は水飲み場だけでなく噴水まであちこちに設置されている。豊かな町だったんだろうなあ。
ヴァンスとサン・ポール・ド・ヴァンスまとめ
- すぐ近くにある丘の上の町、ヴァンスとサン・ポール・ド・ヴァンスだが、私の印象は少し異なり、ヴァンスはノスタルジックな雰囲気を持つ町。サン・ポール・ド・ヴァンスはちょっとモダンな華やかな雰囲気を持つ町。
- ただ私が最後に訪問してからもう10年くらいたつのでもうヴァンスも更に観光化されて、最近行かれた皆さんの印象と違うかも知れない。
- ただ観光化が悪い訳ではなくサン・ポール・ド・ヴァンスで感じたように、古い街並みを活かして、華やかな雰囲気を作り上げた街っていいですよね。
近代化され華やかなコート・ダジュールから少し内陸に入っただけで牧歌的な田舎町にいくつも出会える。南フランスの魅力ってそんなところもあるかも知れませんね。
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