ベルギーってビール大国って聞いたんだ。どんなビールがあるのか教えてくれよ。できれば日本でも買えるビールを教えて欲しいな。
ベルギーではお店ごとにオリジナルビールがあるのではないかと思えるほど、沢山のビールがあります。その特徴や日本でも買える代表銘柄を紹介しますね。
ベルギービールについて
- ベルギー国内に125の醸造所、銘柄数は1053種類、オリジナルビールは780種類。
- スタイル別分類ではオリジナル・ビールが1159種類、レーベル・ビールが388種類の合計1547種類もあるとの事。びっくりですよね。
- 日本ではビールと言えばピルスナービールがほとんど。最近でこそわずかにエールビール等ローカルメーカーが販売しているが、ベルギーは多種多様なビール大国。
- ビールの銘柄を変えるたびにコースターも変えてくれ、ある時、「勿体ないからコースターはこのままでいいよ」って言ったら、「ノープロブレム」って新しいコースターに変えてくれた。コースターも必ず銘柄で提供すのが拘り(プライド?)なんだろうな。
ベルギーのレストランやバーで「この店のローカルビールください」とリクエストすれば「有るよ!」って必ず?出してくれます。その位、ビールの種類が豊富なんです。
ビールの種類について
大別 | 特徴 |
ラガービール | ラガー酵母を使い下面発酵(10℃前後で約1週間)させるラガー系。 雑菌が繁殖しにくく、一定のクオリティを保持して大量生産しやすい。 苦味と甘みのバランスが絶妙で、キレやコクを愉しめるのが特徴。 代表:ピルスナー、アメリカンラガー、ウインナーラガー |
エールビール | エール酵母を使い上面発酵(20℃前後で3〜5日間)させるエール系。 イギリスやフランス、ベルギーでは高い人気を誇る。 芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴。 代表:ペールエール、スコッチエール、トラピスト |
その他 | それ以外の方法でつくられるビールは「その他」大勢。 代表:ケルシュ、ヴァイツエン、ランビック |
日本ではラガービールが殆どだが、ベルギーでは酵母の風味をより楽しめるエールビールの方が一般的です。旅しているうちに芳醇な香りと濃厚な味わいが癖になりますよ。
日本でも買えるベルギービール5銘柄
DUVEL(デュベル)
- モルトガット醸造所が、第一次世界大戦終戦を記念してダーク・エールを醸造。試飲会で近所の靴屋主人が、「このビールは将に悪魔だ!」といったの事から命名されたとしている。
- 「デュベル=悪魔」という名前、アルコール度数が8.5度と高いにも拘らずさっぱりとした口当たりで、いつの間にか飲み過ぎてしまうのも気を付けたい悪魔ですね。
女性の皆さん、ベルギービールを出すお店で男性がこのビールを進めたら下心有りですよ。8.5度(普通は4.5度程度)ありますからね。笑
HOEGAARDEN(ヒューガルデン)
- コリアンダーシードとオレンジピールを加えていることが特徴的、フルーティーな味わいに仕上げています。
- アルコール度数は5%で、泡立ちはきめ細かくクリーミー、ライトボディでごくごく飲めるビール。
- 原材料は麦芽・ホップ・小麦・糖類・コリアンダーシード・オレンジビール
ベルギーでよく出てくるフルーツビールって程ではありませんが、オレンジピールでフルーティな味わいです。口当たりがいいので飲みすぎ注意です。
SHIMAY(シメイ)
- ベルギービールの代表で日本でも有名ですね。
- スクールモン修道院で醸造されるトラピストビールとして世界的に有名。シメイの販売による利益は、修道院の活動および地域の発展に使用されている。
- ローストされた麦芽の香りと濃厚な苦味とコクを味わえます。
- 4種類のうち、ルージュ、トリプル、ブルーは一般販売されているが、ドレーは修道院内と近郊のカフェ等での限定提供となっている。
日本でベルギービールって言えば「シメイ」って言われるほど有名ですよね。種類も沢山あり、私も良く通販でシメイセット取り寄せて楽しんでます。
STELLA ARTOIS(ステラ アルトワ)
- 日本人にも馴染み深いピルスナータイプ。ホップが香る爽快な飲み口で世界80ヵ国以上で愛されています。ベルギーで輸出売上ナンバーワンのビール。
- 「ステラ」はラテン語で星を意味し、元々は1926年、クリスマス限定ビールとして製造されました。
- アンハイザー・ブッシュ インベヴ社の1銘柄。同社はバドワイザー等、300銘柄以上を保有する世界最大ビールメーカー。
近所のスーパーでも売っている程、日本でもメジャーになってきたステラ アルトワ。日本人の好むピルスナービール。しかもそんなに高くない。ベルギービールトライアルにどうぞ!
VEDETT(ヴェデット)
- フルーティーでスパイシーなホワイトビール。大麦だけでなく小麦も使用しており、色が若干白くが濁るためホワイトビールという。
- 厳選された原材料が拘りで、爽やかな酸味とドライな後味が特徴的。ビールの苦みが苦手な方でもこれは好きという人も多い。
- 開栓前にボトルを軽く振り、グラスに酵母を注いでお飲みくださいとの事。
Vedett(ヴェデット)は、オランダ語とフランス語で「スター」「有名人」という意味。ビール離れが進んだ若者に好まれる味を追求して造られたビールとの事です。
Pater Lieven(パーテル リーヴェン)
- パーテル・リーヴェンとは556年にエッセ村にやってきた宣教師。彼が杖をついた後には泉ができ、村にはその泉の水を飲むと病気が治るという言い伝えがある。
- 彼の名を冠したホワイトビール。ホワイトビール好きには物足りないかも知れないが飲みやすく仕上げられている。
パーテル・リーヴェンの話ちょっと怖いです。彼はこの村で首を斬られたが、自分の首を手に持って杖を片手に歩き始め、その杖をついた後にできた泉の水を飲むと病気が治るという言い伝えとのことです。
ベルギービール まとめ
- ちょうど冷蔵庫にあったホワイトビールヴェデットを飲みながらこのブルグ記事を書いています。普段は基本的にピルスナーばかりだが、それぞれのビール銘柄の歴史などを学びながら飲むと作り手の拘りを感じて美味いなあと感じてきますね。
- 私自身、今回、ベルギーの合計1547種類という銘柄の多さに改めて驚きました。多いとは思っていたがまさかこんなに多いとは。次回はもっと珍しいビールを調べてみます。
日本ではビールといえばドイツというイメージが定着しているが本当のビール大国はベルギー!商用だけでも125の醸造所、銘柄数は1053種類。お店醸造を入れたら一体いくつあるのか。
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