困っ太くん
前に紹介してくれた「金持ち父さん、貧乏父さん」で家は資産じゃないって言ってたけど、やっぱり納得できないよ。家は何で資産じゃないの?
哲太郎
私なりの解釈かも知れないけど。ちょっと説明してみますね。ところで困っ太君、資産と財産って区別できてる?
資産と財産は何が違うの?
- ここ何年か、投資の本を何冊か読んで私の無い頭での理解を書いてみます。
- 家が資産じゃないって知ることは、どういう家であれば資産になるのか、しいてはどういう家を選ぶべきかにも繋がると思います。参考になれば嬉しいです。
資産とは
- 資産とは所有することで将来的な収益をもたらす可能性のある財産です。
- 例えば「株」「投資信託」「不動産」。株は株価が上がれば収益になるし、株の配当金も収益になる。不動産は家賃収入がある。
財産とは
- 財産とは所有する経済的価値のあるものの総称です。
- だから資産は分類上、財産に含まれます。
- 財産の例としては、貯金、家、車。貯金は金利が高くなれば資産ですが、今の日本の銀行では資産ではないですね。笑
困っ太くん
家は売ればお金になるんだから資産じゃないの? そもそも家って資産の例に挙げた不動産じゃないの?
哲太郎
良い質問ですね。でも日本の住宅の9割以上は購入後に価値は下がり続けると言われています。
資産であげた不動産は他人に貸して家賃収入が入る場合です。買うべき家の選択って難しいですよね。じゃあ困っ太君、下の2件のマンションだったらどっちを買う?
どっちが買うべきマンション?
都心で駅近のマンション
- 会社に30分以内で通える都心の立地。
- 価格は5000万円
- 新築、間取り、階数、マンションデザインは同じ。
郊外で駅からちょっと離れたマンション
- 会社には1時間半掛かる郊外の立地。
- 価格は3000万円。
- 新築、間取り、階数、マンションデザインは同じ。
困っ太君
通勤定期代は会社が出してくれるから、同じレベルのマンションに住めるなら安い郊外のマンションを選ぶと思うな。
哲太郎
じゃあ、都心で駅近のマンションと郊外で駅から離れたマンション。違う側面から見てみようか?
都心で駅近のマンションと郊外で駅から離れたマンション 別の側面
都心で駅近マンション | 郊外で駅離れマンション | |
5年後の価格 | 価値が下がらず5000万円のまま。 売れば買った時の価格が戻ってきて5年間タダで住んだと同じこととなる。 | 新築プレミアムがなくなり2300万円に。 売っても住宅ローンの残債以下にしかならず借金が残ってしまう。 |
10年後の価格 | 価値が下がらず5000万円のまま。 売れば買った時の価格が戻ってきて10年間タダで住んだと同じこととなる。 | 普通の中古マンションとなり半額に。 売っても住宅ローンの残債にとても届かず、大きな借金が残ってしまう。 |
転勤の間は人に貸したい | 住宅ローン返済月額より高い家賃がで借りてくれる。借り手もすぐ見つかる。 | 住宅ローンより安い家賃でしか借りてもらえず、 持ち出しが発生。借り手も中々見つからず、見 つかるまでの数か月は家賃収入がないまま住宅ローンを払わねばならない。 |
困っ太くん
価格が1.7倍も違うのに都心のマンションが高くないと思えてきたよ。ある意味都心のマンションは資産、郊外のは負債になる可能性もあるんだな。
哲太郎
そのマンションの価値は付いている値札だけで考えてはいけないということですね。ただ都心のマンションを買いましょうと言っている訳ではなく、将来的なリスクの考慮、収入と支払いのバランスが重要ということです。
都心か郊外かというテーマでは前にも書いてみたので良かったらご確認ください。
家を買うときに着目すべきポイント まとめ
- 今回お伝えしたかったのは、家を選ぶって本当に難しいってことです。「安いから」とか「ここまでしか出せないから」という理由だけで選ぶと将来のリスクもあるということです。
- 何らかの事情で売らねばならない、他人に貸さねばならない。そんな時、売っても住宅ローンが返せない、貸しても家賃が住宅ローン金額以下だなんてこともあるということです。
- 繰り返しになりますが、高額の都心の家を勧めている訳ではありません。将来的ないろいろなリスクを考慮して選ぶべきという例のご紹介でした。
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